生活協同組合コープおおいたで開催したワークショップの中身について、少しお話します。
○エネルギー消費原単位で現状を把握
4店舗の延床面積は1300-3000m2とバラツキがあり、ややもすると「大きな店舗が消費電力も多いから・・・」と考えられがちです。
そこで、「エネルギー消費原単位(面積)」に着目し、皆さんにお見せいたしました。
実態として、面積の広い店舗よりも狭い店舗の方が、原単位は大きいことが判りました。
参加者それぞれ、ご自分の店の原単位の大小で一喜一憂されていましたが、「現状原単位が大きいことを卑下する必要は全くない。逆に省エネの余地が大きい」との発想に変えてもらいました。
さらに、大分の店舗すべてが『全国のスーパー平均値』より高く、『コンビニの平均値より低い』という分析結果です。すなわち4店舗とも、省エネの余地が多分にあることを理解してもらいました。
○店舗モニタリングによる実態把握
同じコープの店舗といえども、エネルギー消費実態には特徴があります。
照明・空調・冷凍機・厨房という系統別にモニタリングデータを比較してみました。
例えば、売り場面積が同じ位にもかかわらず「照明の消費電力が半分以下」の店舗があることや、逆に「空調の消費電力が他に抜きん出ている」店舗があることを理解してもらいました。
計測モニタリングにより「電力使用の見える化」を行うことは、「無駄」を明確に浮彫りにすることができることになります。
しかも、各店舗のPCから常時データの閲覧ができ、自分たちで「無駄」を発見し「対処」を実践することで、その「結果」もすぐに確認ができることになります。(この仕組みが無ければ、自分たちの削減努力の結果が2ヵ月後の請求書でしか確認できないことになります。)