なぜ、環境問題に関して、さまざまな見方が生まれるのでしょうか。専門家の専門分野が違うと、その専門家の間で意見が180°違ってしまうこともよくありますね。「偽善エコロジー」なんていう言葉もブームになりました。「地球温暖化の原因はCO2ではない」という意見もあるほどです。
そもそも環境問題とは、その人の地域・時代・価値観によって重要視するポイントが異なるはずであり、環境問題に関する意見については、その意見がどのようなバックグラウンドを持ち、どういう立場(業界代表なのか?消費者代表なのか?)で発言されているのかを常に意識するべきであると思います。
では、ひとつの見方として、インターネットを使い世論の動きを見てみましょう。インターネット検索の大手4社(Google,Yahoo!,MSN,goo)を使って、キーワード検索を行ってみました。世論はどんな問題に関心を持っているのでしょうか。
「地球温暖化」が最も注目されているようですね。続いては、「資源の消費」でしょうか。石油価格の高騰、エネルギー問題、京都議定書発効などが影響していると思われます。
あくまでも、これはひとつの見方ですのでこれが全てではありませんが、環境問題に関する項目は、図のように幅広くあるにも関わらず、世論の関心がいくつかの分野に集中してしまっているという現状が、この図からわかります。
次回は、もう少し詳しく世論の動きについて見ていきましょう。