前回、プリウスとヴィッツで製造時と走行時の環境への影響について
それぞれ比較してみました。
では、その二つをまとめて評価してみたいと思います。
比較対象は、プリウス、ヴィッツ、そしてここに中古のヴィッツを加えて見ます。
今回は、※資源強度原油換算量により比較する方法を用いています。
まずその結果から示します。
※資源強度原油換算量とは、製造段階から必要になるエネルギーを
全て原油量に換算したもの(≒環境負荷度)です。
つまり、環境への影響を表す尺度です。
ではグラフがどういうことを意味しているか見ていきましょう。
まず0kmの時点で差が出ています。
これは前回示した製造時での影響からです。
中古車に関しては、すでに製造されているものなので、
製造時の環境負荷は0としています。
そしてそれぞれの車が走行していくに従って当然使われる原油の量も増えていきます。
この増え方の違いは、前回示した走行時の影響からです。
この二つを併せると、
新車ヴィッツとプリウスは28790km、中古ヴィッツとプリウスは81970km
の走行距離で交わることになります。
つまり、この距離より長く車を使うなら
プリウスのほうが必要な原油の量は少なくて済みますよ、ということなのです。
81970kmって、結構な距離ですよね・・・
今まで当然プリウスの方が環境に優しいでしょって思っていた人も多いかと思いますが、
実は今回のような見方をするとそうでもないんですね。
でもハイブリッドカーは減税額も大きく、売れているのは事実です。
次回、また別の視点で見てみたいと思います!