前回は環境危機時計とは何か?を紹介しました。今回は地域別で人の意識がどう違うのかを見て行きたいと思います。
また、2010年の調査結果を地域別にみると、「昨年と比べ最も針が進んだのは中東で65分、次いで中南米とオセアニアが約20分、北米12分、アフリカ9分。日本も針が1分進んだ。」とあり、逆に、「全アジア(日本を除く)は3分戻り、東欧・旧ソ連、西欧が10分から14分針が戻っている。」とあります。
危機感への意識の変化は各国共通と言うわけではなく、その国の文化などの背景によって大きく異なるようです。
確かに各国共に地球温暖化問題への危機感は強いものの、市民のライフスタイルや廃棄物問題や人口・貧困・女性の地位問題への危機感が大きなウエイトを占める地域もあります。
地球温暖化というグローバルな問題よりも、今、自分の置かれている局所的な問題の方が生きていくうえでは深刻な問題に成り得るし、その分関心も高いということが言えそうです。もちろん、地球温暖化問題は深刻であり決して無視できない問題だと思います。しかしながら、時に私たちは、そういった局所的な問題にもフォーカスし、考えて行くことも大切なのではないでしょうか。