地球環境問題がここ数年、騒がれエコブーム等が起きる中で環境に関する人の意識も大きく変わってきました。今日は、そんな意識の変化を時計にたとえて表した「環境危機時計」というものを紹介しようと思います。
「環境危機時計」とは旭硝子財団が世界の環境有識者を対象に、地球環境の悪化に伴って人類の存続に対して抱く危機感についてのアンケート調査を行い、得られた結果を時刻に例えて表したものです。同財団は1992年より、この調査を実施してきました。
http://www.af-info.or.jp/questionnaire/clock.html
時計は0時から12時までの24時間で、12時に近づけば近づくほどより深刻であることを示します。また、0時‐3時までのフェーズは「ほとんど不安はない」、3時‐6時までのフェーズは「少し不安」、6時‐9時までのフェーズは「かなり不安」、9時‐12時までのフェーズは「極めて不安」を表します。
今、環境危機時計を見ると時刻は9時19分を指しています。発表されたデータによると「昨年(2009年)と比べ針は3分戻り、2年連続で危機感が弱まる。」と報告されています。しかしながら、調査当初の1992年に比べれば2時間ほど後退していると共に、危機感についての意識は「不安」であるという状況がここ10数年ほど維持されていることになります。
では、一体何が脅威をもたらしているのでしょうか。それは地球温暖化をはじめとする環境問題ではあるのですが、意外なことに地域によって違っていました。次回は、この続きからお話ししようと思います。