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「私のヒストリー」第11回

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学生時代その3

今や就職の氷河期で、しかも内定を取るのが大学4年になってからでは遅い時代という。知り合いの大学生を見ていると、時間の余裕が無さ過ぎると思う。部活に取組んだり友人との旅行等、大学時代にしかできないことが沢山あるのに、そんな余裕もないようだ。

 まして驚かされるのが、大学に通いながら専門学校に通っている学生も多くなったという。それも就職活動を優位に進める為だそうだ。気の早い学生は、大学に入ったと同時に就職を視野に入れた活動をするともいう。何ともそら恐ろしい時代になったと思う。

 私の持論だが、大学時代とは社会に出るためのランディング・ゾーンだと思う。高校生の頃の一定の縛りから解き放たれ、大人として認められながら、行動に責任を持たされる期間だ。だからこそ、四年という時間で多くの人と出会い、汗をかき、そして自分を磨いていくことに時間を割くべきだと私は思う。

 私は体育会自動車部に入ったお陰で、友人というより多くの仲間を持った。笑いあり、涙あり、そして深い悲しみも大切な思い出となった。それもこれも一緒になって同じ時間に汗を流したからに違いない。

 部活の仲間に英語が大の苦手なやつが大勢いた。英会話の必修単位が取れないのだ。

「先生の買い物の手伝いを一週間させて下さい! 先生が英語で指示を出し、それがちゃんと出来たら単位をお願いします」

 私は単位が取れない部員のために、女性の外国人教授にとんでもないお願いをしたのだ。時代が許したといえばそれまでだが、当時の先生も豪快で、「OK」ということになった。

 先生から出される英語の指示を必死で聞き取り、部員たちは買い物にお供し、運転手をし、落ち葉で埋め尽くされた庭の掃除、そしてペンキ塗り等をやらされた。そうして部員たちは追試にパスをしていった。

 自動車部の悩みの一つに、活動費の捻出がある。車検費用や中古車の購入、そして日々のガソリン代に頭を悩ませた。その捻出に一役買ったのがダンス・パーティだ。ご年配の方はご存知だと思うが、今では死語になっている、通称「ダンパ」というやつだ。

 立教大学自動車部のダンパは結構人気があり、多いときで2000枚ものパーティー券をさばいたりした。場所も一丁前に雅叙園や八方園という豪華さだ。

 一度ジョージ川口さんに来て頂き、ソロでドラムを叩いていただいた時には、皆で大感激をしたのを覚えている。

 皆で汗をかき、時には喧嘩もし、困った時は知恵を出し合い助け合う。そんな学生時代だった。だからこそ連帯も生まれた。こういったことが今の学生には無いような気がする。どこかの大学が、東北地区の震災のボランティアに行った学生には単位を渡す、ということが新聞に掲載されていた。素晴らしいことだと思う。そしてそれを知った今の学生諸君はどう行動するのだろうか。

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