地球環境の最近のブログ記事
みなさんは、ごみがどのように処分されるかを知っていますか。一般にごみは焼却処分、もしくは埋め立てられています。どんなにリサイクルがすすんでも、ごみは出るものなのです。東京都立夢の島公園を知っていますか。ごみの埋め立て地です。かつてはごみの島と言われていたことが嘘のように、緑豊かな土地へと変貌を遂げています。
話をもとにもどしましょう。ごみは焼却処分もされています。こちらは埋め立てるよりも割合が大きいです。この焼却処分の際に、実は二酸化炭素(CO2)が大量に発生してしまいます。温室効果ガスの代表ともいえる二酸化炭素の発生をふせぐためにも、ごみの量を一人ひとりが普段から控えるよう配慮が必要といえますね。
子どもも大人も大好きなイベント、クリスマスとお正月が過ぎました。少し時間が経ってしまいましたが、クリスマスのイルミネーションに関してひとこと。
クリスマスが近づくと、早々とここあちらが夕方近くからイルミネーションに彩られていましたね。そのとき、「とてもきれいだなぁ。」と感じる自分と、「1日の消費電力はどれくらいだろう。家庭の庭先からイルミネーションスポットのある観光地まで、もっともっと地球規模で考えたら・・・。」と考える自分がいました。
近頃では、太陽光を利用したイルミネーションもつくられているそうですが、思い切って電気を消して夢の中でサンタクロースを待つ、こんなクリスマスも素敵ではありませんか。
早稲田大学環境総合研究センター
客員研究員 神宮文代
個人や企業等がCO2排出量に応じた寄付等を行い、それを財源として植林や再生可能エネルギーの導入支援等CO2削減に貢献する事業を行うことで、CO2排出量を「相殺(オフセット)」するという考え方です。現在、これに関するさまざまな商品開発や事業が我が国でも登場しています。
要は、温暖化対策に取り組むための資金調達のひとつの手段であると考えてよいでしょう。企業等が温暖化対策等に取り組むきっかけとしては非常に興味深いスキームであるとは思いますが、もう少し工夫が必要であると個人的には考えています。
問題は、オフセットした資金がどのような温暖化対策に使われているかです。現存する大半の商品は、海外の排出枠を購入するための資金に充てられているようです(「排出枠付商品」と文字通りの表現をしている商品・サービスも存在します)。もちろん、これは京都議定書の目標達成に貢献するものです。しかし、もう少し国内の温暖化対策(例えば、省エネが進まない民生部門や中小企業の温暖化対策の原資とする等)の資金として活用されるような事例がもっともっと出てきてもよいのではないでしょうか。
海外では、低所得者の住宅の省エネ対策(電気代が少なくて済みます)や国内の太陽光発電施設の設置の資金となったりしています。
みなさんに見極めてほしいのは、単純にカーボン・オフセットが温暖化に貢献する、と思うのではなく、それによって集められた資金が何に活用されているかを見極めていってほしいと思っています。
「炭素の足跡」という意味で、上店頭等で商品にライフサイクルにわたるCO2排出量を表示することをいいます。欧州では先行的な取り組みが進んでおり、我が国でも経済産業省が大手小売業と連携して研究会を立ち上げて議論が進んでいます。消費者の低環境負荷製品選択を支援するための仕組みとして注目されています。例えば、地元で生産された食品は、輸入品よりもCO2排出量が小さくなると予想されますよね。私自身は、カーボン・フット・プリントが単に地球温暖化に対する問題としてだけでなく、食の安全・安心(トレーサビリティの確保)等との問題と抱き合わせて議論されていけばよいと思っています。
ちなみに私どもがお手伝いした例としては、地域の特産品(農産物)のカーボン・フット・プリントをお手伝いしています。これらを通じて、特産品のブランディング化ができればと考えています。