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 普段、生活している中でふと疑問に思うことがありませんか?今回のキーワードは、「待機電力」です。

待機電力とはコンセントに接続された家電製品が、電源の切れている状態(待機時)で消費する電力のことを良い、待機時消費電力とも呼ばれます。財団法人省エネルギーセンターの平成20年度の待機時消費電力調査報告書には、家庭一世帯あたりにおける全消費電力量の6%を待機電力が占めると記載されています。

例えば、テレビ。私の場合、テレビを見るのは朝と夜の1時間程度なので1日のうち、ほぼ待機状態になってしまっています。そこで、今回は自宅にあり、待機状態になることの多い機器を対象にそれらの待機時の年間電気代、CO2排出量を調べてみました。調べてみたところ、私が主に家庭で使用している機器(テレビ、オーブンレンジ、洗濯機、扇風機、ガス給湯器)のうち、待機時に電力を消費しているのはテレビ、ガス給湯器でした。

 

 ★条件

○テレビ(東芝 REGZA32A900s

・電源「待機」時消費電力0.1W122時間待機)

○ガス給湯器(ハーマンガス給湯器YS1624R(B)

・電源「待機」時消費電力4.3W123時間待機)

 

CO2排出係数は0.339kg-CO2/kWhH20年度:東京電力)を使用

・電気代は1kwh22円とする(税込 全国10電力会社平均)

 こういった条件で計算してみます。答えは次回までお楽しみに?♪

 

 

寝苦しい夜どうしますか?その2

早稲田環境研究所新人2号です。

 

前回は冷房1時間と、扇風機8時間の消費電力量を調べました。

結果は冷房1時間の方が扇風機8時間の1.5倍の消費電力量ということでした。

 

この冷房と扇風機の消費電力量を原油量に換算するといくらなのか計算してみます。

※原油とは石油のもととなるドロドロとした黒い液体です。

 

電力1kWhを発電するのに、243mLの原油が必要と言われているので、それぞれ原油に換算すると次のようになります。

冷房:0.45kWh×243mL/kWh=110mL

扇風機:0.32kWh×243mL/kWh=80mL

 

よって「1時間冷房のタイマーをかけて寝る」か「扇風機を1晩中かけて寝る」かでは扇風機を1晩中かけて寝る方が30mL原油の節約になるということですね。

 

1Lのペットボトルを1本作成するのに約50mLの原油が必要だそうですので、2日で1本分程度のペットボトルと同様の原油使用量を節約できる事になります。

 

ちなみに、8時間の扇風機使用と同じ消費電力の冷房使用時間は約45分です。

 

寝苦しい夜が続きますが、これが皆さんの参考になればと思います。

私はできるだけ窓を開けて自然冷房で頑張ります!

 

寝苦しい夜どうしますか?その1

お久しぶりです。早稲田環境研究所新人2号です。

 

いやー、梅雨で毎日蒸し蒸ししてますね!

寝苦しい夜が続いてるなか、みなさんは冷房使ってますか?

私は時々使っています。

 

でも毎日悩むことがあります。

1時間冷房のタイマーをかけて寝る」か「扇風機を1晩中かけて寝る」かです。

冷房をタイマーで稼働させながら扇風機も稼働させるのは寒すぎるので、

いつもこの2択で悩みます。

このどちらが省エネなのか計算してみようと思います。

 

まず、冷やす部屋を8畳と仮定すると、標準的なエアコンの冷房消費電力は約450Wであると言われています。

(詳細はここを参照)

 

通常の大きさの扇風機(羽:30cm)と仮定すると、消費電力は50W以下となります。

弱で運転させているので約40Wとします。

(詳細はここを参照)

 

冷房のタイマーを1時間、扇風機稼働時間を8時間とすると、それぞれの消費電力量はこのようになります。

冷房:450W×1時間=450Wh=0.45kWh

扇風機:40W×8時間=320Wh=0.32kWh

 

つまり、1時間の冷房のほうが、8時間の扇風機よりも1.5倍電力を消費するのですね!

でも扇風機はもっと安いと思っていました。

 

1kWhあたり約20円、6?9月まで使用したと仮定して、電力料金の差を見てみます。

冷房:0.45kWh×20/kWh×120=1080

扇風機:0.32kWh×20/kWh×120=768

 

ひと夏で考えると1時間の冷房のほうが、8時間の扇風機よりも300円程高いのですね!

 

次回は環境系の仕事をしている者らしく、それぞれの消費電力量を原油()換算してみます。

※原油とは石油のもととなるドロドロとした黒い液体です。

 

 

先週の続きです。

 

ではまず、各社の掃除機(サイクロン式)の消費電力をみて、

平均消費電力を出しましょう。

(なお、他のメーカの商品仕様と大きく異なる【ルンバ】、

Dyson】の使用は今回考えません。

あくまでも、『一般的な掃除機』を使用した場合を想定します)

  

100702_1.jpg

 

       

平均消費電力量 606 W0.606 kW

 

1時間使用時の電気代 0.606kW×22円÷1kWh 13.3/h

1時間使用時のCO2排出量 0.606kW×0.339kg-CO2÷1kWh

0.205kg-CO2/h

205g-CO2/h

 

 

さて、それぞれの場合の電気代・CO2排出量は

どれくらいになるでしょうか。

 

軽く片付ける場合:

所要時間 8畳×1min8min

電気代 13.3/h×8/601.8

CO2排出量 205g-CO2/h×8/6027.3g

 

片付けない場合:

所要時間 8畳×1min10min18min

電気代 13.3/h×18/604.0

CO2排出量 205g/h×18/6061.5g

 

よって、部屋を片付けてから掃除機をかけると、

電気代は2.2円節約出来、CO2排出量は34.2g削減できることになります。

 

8畳の部屋でこれですから、部屋の数・広さが違えば

もっと大きな(小さな)数字になります。

しかもこれが毎日ですからね。

1カ月、半年、1年で考えれば大きな差になります。

 

というわけで、

(面倒だな、という気持ちがあるのは充分わかりますが)

本当にかる?くでいいので片付けてから掃除機をかけて、

電気代節約&省エネしましょう。

 

 

お久しぶりです。

早稲田環境研究所の新人その1でございます。

3カ月ぶりに担当が回ってきました。

 

さて、今回取り上げますのはサッカー...ではなく、掃除機、です。

 

皆さん、掃除機使っていますか?

今って、1人暮らしの方だと、

コロコロで済ませる方が多いかもしれませんねえ。

でも、ご家族でお住まいの方は掃除機を使われていると思います。

 

さて、その掃除機ですが...

掃除機をかける時って、皆さんどうされています?

いきなり「ウィーーーン」ですかね?

それともかる?く片付けてからかけていますか?

 

かけ方によって、電気代・CO2排出量はどれくらい違うのでしょうか?

ということで、掃除機のかけ方について、今回は見直してみましょう。

さてでは今回も、どういう条件で使うかを決めましょう。

 

【条件を仮定

 

11回使用

8畳の部屋に使用

1畳あたり1分間使用

(理想的には、これくらいの時間をかけるのが良い様です

参考URL http://kurasumate.com/XP/fd10646.html

・軽く片付けた場合、片付けに10分かかるとする。

・事前に片付けない場合、掃除機をかける時間が10分余計にかかるとする

1kWhあたり22円の電気代とする

CO2排出係数は1kWhあたり0.339 kg-CO2H20年度 東京電力)とする

 

条件を決めましたので、皆さん、次週までに計算しておいてください。

 

ではまた来週。

洗濯機のライフサイクルその2

前回私は、洗濯機の使用時のみを問題にしました。しかし、CO2の排出量を問題にするなら、製造時や破棄時にもCO2は排出されています。洗濯機を製造する時には部品を組み立てる機械を使うでしょうし、破棄するためにトラックで運んだりする際にもCO2が排出されます。

最近、よく出回っているドラム式乾燥洗濯機を例にしてみましょう。

  

100618_1.gif

上のグラフは2005年から2009年同社モデルで年ごとのCO2排出量の変化を示しています。これには製造時のCO2排出量を含めているので、0年のCO2排出量がゼロとなっていません。

 

例えば、2005年モデルのものは製造時のCO2排出量が少なくても、使っていく年数ごとにCO2の排出量が増えてしまい、7年使い続けた場合は一番CO2の排出量が多くなってきています。一方で2009年モデルはCO2排出量は比較的多いものの、使いやすさ、節水などのメリットがあります。また、2005年モデルの物の方が電気屋さんで製品そのものが安く買えるなどのメリットもあります。

 

このように、お金も環境も、イニシャルとランニングの両面で見てみるのも面白いのではないでしょうか?

 

洗濯機のライフサイクルその1

家庭において最もよく使う家電の一つである洗濯機について今回はお話しようと思います。

 洗濯機にもいろいろ種類があります。全自動のもの、乾燥機付きのもの、ドラム式のもの・・・・・。そこで、いくつかの家電メーカーから洗濯機をピックアップしてCO2排出量と電気代を調べてみました。

 

 条件

・週に2回の洗濯(洗濯は標準コースを使用)をすると想定、すると1年あたり96回の洗濯回数になる

CO2排出量kg-CO2CO2排出係数kg-CO2/kWh×消費電力量kWh

CO2排出係数は0.339kg-CO2/kWh(H20年度:東京電力)を使用

・電気代は22/kWhを使用

 

 ★結果

 ●2009年式東芝全自動洗濯機(4.2kg)

年間CO2排出量 2.9 kg-CO2

年間電気代 188

2010年式パナソニック洗濯乾燥機(7.0kg)

  年間CO2排出量60.9 kg-CO2

年間電気代 3949

 ●2010年式パナソニック乾燥機付全自動洗濯機(7.0kg)

  年間CO2排出量70.0 kg-CO2

年間電気代 4541

 ●2010年式サンヨードラム式洗濯乾燥機(9.0kg)

  年間CO2排出量84.6 kg-CO2

  年間電気代 5491

 

※水道代は考慮せず

※消費電力量についてはメーカーHPを参考にした

 

 乾燥機付きの洗濯機はCO2排出量、電気代ともに高くなっているのが分かります。通常はこれに水道代が加算されます。

 しかし、実を言うと、これはあくまでも、洗濯機使用時の話なんです・・・・。

 

 次回につづく・・・。

 

 こんにちは。早稲田環境研究所新入社員その2です。

 

 さて、前回1人暮らし男性の白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球の電気代を計算した結果、

 11.5時間の使用で1ヶ月あたりの電気代が白熱電球:50円、蛍光灯型電球:10円、LED電球:5円という結果でした。

 今回は「何年で費用が回収できるの?」そして本題の「どれくらいエコなの?」といったところを見てみます。

 

 電球型蛍光灯の値段はおよそ700円位なので、それをもとに白熱電球から電球型蛍光灯に変えた場合、何年で元がとれるかを計算してみます。

 1ヶ月あたりの電気代の差額が40円なので、700÷40円=1年半でもとが取れます。

 なかなか優秀ですね。

 

 続いてLED電球の値段はおよそ4000円位なので、それをもとに白熱電球からLED電球に変えた場合、何年で元がとれるかを計算してみます。

 1ヶ月あたりの電気代の差額が45円なので、4000÷45円=7年半で元がとれます。

 結構長いですね。私はもう13平米を飛び出して次の家に引越している気がします。

 

 本題のどれくらいエコなのかを見てみましょう!

 

 前回11.5時間の使用で1ヶ月あたりの電気使用量が

白熱電球:2.7kWh、蛍光灯型電球:0.6kWhLED電球:0.3kWhということを見てきました。

 

 1kWh当たりのCO2排出量は0.555kgですので、一ヶ月当たり

白熱電球:1.5kg、電球型蛍光灯:0.3kghLED電球:0.15kgとなりました。

 

 電球型蛍光灯に変えるとCO2削減量は1ヶ月当たり1.2kgLED電球に変えるとCO2削減量は1ヶ月当たり1.35kgになります。

1301口コンロを使用すると0.6kgCO2が排出されます。

つまり、電球を電球型蛍光灯、LED蛍光灯に変えるだけで、約1時間分の1口コンロ使用量が削減できるのです!!

LEDは一番エコですけど、安い電球型蛍光灯も捨てたものではありませんよ。

 

 というわけで、私はこの週末に電球を変える事に決定しました。

皆さんもいかがでしょうか?

ちなみに電球を捨てかたは新聞紙などにくるんで燃えないゴミの日にという自治体が多いです。

 

 469maランドをご覧のみなさんの行動が世界のエコに繋がります。

みんなで協力し、STOP温暖化!!

 

 はじめまして。早稲田環境研究所の新入社員その2です。

 

 さて、私引越して2ヶ月たちますが、ずっと気になっていたことについて書こうと思います。

みなさん「電球」は何をお使いですか?

私の家には「白熱電球」が3個ついてます。ずっと付けていると熱くなるやつです。

最近は「蛍光灯型電球」や「LED電球」などが売れていますね。

「電球型蛍光灯」や「LED電球」が果たしてどれほど電気料金を下げられるのか1人暮らし男性の場合で計算してみます。

なお、99%は自分が蛍光灯型電球に変えるかどうかを決める為に計算してます。

 

 私の場合、お風呂、トイレ等々で1日当りおおよそ1.5時間程度白熱電球を使っています。

それでは1ヶ月あたりどれほどの電気代なのでしょうか?(普通の白熱電球の消費電力は60Wです。)

60W×1.5h×30日=2.7kWh

電気料金は1kWh当たり18円なので、1ヶ月当たり50円ですね。

 

 さて、これを電球型蛍光灯に変えた場合、いくらになるでしょうか?

インターネットを駆使して蛍光灯の消費電力を調べたところ、13kWhでした。

これも11.5時間使うとすると、

13W×1.5h×30日=0.6kWh

電気料金は1kWh当たり18円なので、1ヶ月当たり10円ですね。

安い、安すぎる・・・との結果になりました。

 

 LED電球に変えた場合、いくらになるでしょうか?

こちらもインターネットを駆使して蛍光灯の消費電力を調べたところ、6kWhでした。

文明の利器ってすごいですね。

これも同様に計算すると、

6W×1.5h×30日=0.3kWh

電気料金は1kWh当たり18円なので、1ヶ月当たり5円ですね。

なんと!!こんなに安いならトイレで生活するレベルですね!

 

 まとめますと、11.5時間の使用で1ヶ月あたりの電気代が白熱電球:50円、蛍光灯型電球:10円、LED電球:5円でした。

次回は何年で元がとれるの?そして本題のどのくらいエコなの?といったところを検討します。

 

kankyo_anna_konnna.jpg

さて、「家庭におけるCO2削減」をテーマに、
あんな見方やこんな見方をしてきましたが、
このテーマの最終回では、
?
にて話題にあげた「洞爺湖サミット」の宣言、
2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を
少なくとも2000年と比べて50%削減する」
という達成目標についてもう一度考えてみたいと思います。

今までにご紹介したCO2 排出量削減に関する記事を踏まえ
家庭におけるCO2排出量を50%削減するためには、
どのようなことをすれば良いのか
早稲田環境研究所の研究員が計算をしてみました。



100521_1.gif
図1 1世帯あたりの年間CO2排出量

行動改善については、第25回と第26回で説明しましたね。
オール電化とは、火を使用しているモノを全て電気に変更するということです。
照明交換とは、白熱灯や蛍光灯を全てLEDライトに変更するということです。
廃棄物削減やオンデマンド化は、第27回で説明したように、
レジ袋などの包装類などを削減したり、書籍や新聞などの媒体を全て
電子化した場合を想定しています。
太陽熱利用については、前のブログで説明しました。

さて、皆さんすでにお気づきかもしれませんが、
CO2
排出量を50%を実現するためには、
少なくとも太陽熱利用を行わなければならないんです。

すなわち、簡単な努力では、CO2排出量50%削減は
実現できないということなんですね。

それだけ、「洞爺湖サミット」で宣言された目標は、
ハードルが高いということになります。

そうです。この目標を達成するためには、
469ma
ランドの皆さんが先頭に立ち、
世界中の皆と協力しながら
努力して行かなければならないんです。

ということで、今回はここまで。

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