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地球で起きてるこんなことの最近のブログ記事

前回、3Rについて簡単にお話しました。今回は、Reduce(リデュース)の背景について見ていきましょう。

 

[R] educe (リデュース)・・・減らす

"いらないものは買わず、長く大切に使うようにすることで、捨てるものを減らす"ことでしたね。

 

大量生産が可能な現代は、いろいろなものを手軽に、また安価に手に入れることができるようになりました。消費者には魅力的なことに思えます。しかし一方で、壊れていない、まだ使えるものをごみとして捨てることが多くなりました。

豊島(てしま)という島を皆さんはご存じですか。日本有数の不法投棄の現場として知られる瀬戸内海に浮かぶ島です。大量生産によって大量消費がもたらされ、行き場をなくしたごみが挙って捨てられました。とりあえず、自分たちの目の見えないところに捨ててしまえば・・・という安易な発想のもと。

地球は無限に広がっているわけではありません。自分たちの目の届かないところにごみを捨て続けても、所詮は自分たちが住む地球に捨てているわけです。大量生産は、私たちに取捨選択をする幅をぐっと広げてくれました。私たちは、その中から本当に必要なものは何かを見つけ、大切に使うだけの価値があるものなのかどうかを見極める目利き力が試されているといえるでしょう。

豊島問題については詳しくはこちらをご参照ください。 


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早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員   神宮文代

 

第33回 3Rって何のこと?

みなさんは、3Rという言葉を知っていますか。今や小学校の教科書でもおなじみの環境キーワードですね。この3Rは、環境にやさしい取り組みを表す英語の頭文字が3つともRのため、こう呼ばれています。

 

[R]educe(リデュース)・・・減らす

[R]euse (リユース)     ・・・再使用する

[R]ecycle(リサイクル)・・・材料として再利用する

 

たとえば、Reduce(リデュース)であれば、いらないものは買わないようにしたり、長く大切に使うようにしたりすることで捨てるものを減らす、Reuse(リユース)であれば、Rビンのように何度か繰り返し使う、Recycle(リサイクル)であれば、使用済みペットボトルをユニフォームなどに再利用する、といったところでしょうか。

早稲田大学理工学部主催"ユニラブ(小中学生のための理科実験教室)"に私は毎年参加していますが、3Rの中身を理解していない子どもが意外と多いことに驚かされます。環境学習は暗記ではなく、その本質を知って日常の行動につなげることが大切なのです。


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早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員   神宮文代

エコバック、エコカー、エコタウンなど、みなさんはエコがつく言葉をどれくらい知っていますか。"エコ○○"という言葉を最近よく耳にしますね。この"エコ"ですが、もとはエコロジー(ecology)に由来します。エコロジー(ecology)とは、生態や生態環境を意味します。つまり、"エコ○○"は、"生態環境等の保全に貢献する○○"といえるでしょうか。同じような意味ですと、私は"mind the earth"という言葉が好きです。直訳すると、"地球を気にかける"という意味になります。

先日、店先で『エコな○○』という商品を見かけました。どの辺がエコなのか興味があり伺ってみましたが、私がイメージする地球を気にかけた回答は残念ながら得られませんでした。

"エコ○○"という言葉は確かによく耳にします。でも、それらが本当に地球を気にかけているものかどうかを判断するのは、私たち一人ひとりといえますね。


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早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員   神宮文代

第31回 地球にも優しい"旬"とは?

みなさんは、"旬"を味わっていますか。旬とは、魚や野菜、果物などが美味しく、たくさん食べられる時期のことです。今は1月なので、鱈(たら)やほうれん草、みかんなどがちょうど旬ですね。

旬の食材は美味しいのはもちろんのこと、栄養価も高く、たくさん市場に出回る時期ですから安くて経済的です。

昨今ではビニールハウスの利用や養殖、輸入などにより、1年を通して様々な食材を手に入れることができます。ビニールハウスは、冬でも温度を暖かく保ち野菜を育てます。旬の野菜には必要のないエネルギーを使っています。輸入については以前お話したフードマイレージを参考にしてください。

日本は昔、旬の実りに感謝し、旬を味わう生活を基本としていました。ライフスタイルを変えるのは難しいとよくいわれますが、旬を味わう生活はできそうな気がしますね。


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早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員   神宮文代

第30回 都市鉱山って何?

都市鉱山とは何でしょう。"都市"の"鉱山"と分けたらピンとくるかもしれません。

前回は銅についてお話しました。銅は私たちの生活には欠かせませんでしたね。実は、銅と同様に欠かすことのできない金属がまだあります。たとえば、以前にも取り上げた白金(プラチナ)やチタンなどです。これらの希少な金属のことをレアメタルと呼びます。レアメタルだけでなく、金や銀などのメタルはいろいろな電化製品、また貴金属などに含まれ使われていますね。

ところで、都市では毎日たくさんのごみが出されています。その中には、上記のようなレアメタル、メタル、プラスチックなどを含むものがたくさん捨てられています。これらは再利用することができますし、再利用することが望ましいと私は考えます。みなさんはいかがですか。見方を変えると資源の山、鉱山のようですね。


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早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員   神宮文代

第29回 チリの鉱山事故から考える

 南アメリカ大陸にある国、チリの鉱山で落盤事故が起きてから1年が経ちました。チリといえば細長い国の形、そして銅が有名です。事故の起きたサンホセ鉱山でも、銅などを採掘しています。今回は、その銅についてお話します。

 最近、銅鉱石の品位が落ちてきています。どうしてだと思いますか。私たちが採掘し過ぎたためです。このまま採掘が進めば、銅はなくなってしまいます。銅は私たちの生活に欠かせません。その性質をいかしてエアコン、テレビ、オーディオ、携帯電話、デジカメなどに使われています。

 ところで、見方を変えると、不要になったそれらの家電製品から銅を取り出し、再利用することが可能だということに気づきます。

 レアメタルになりつつある銅。都市鉱山には、銅以外の資源もたくさん埋もれています。これらを上手に回収してリサイクルにまわすことが大切といえますね。次回は都市鉱山についてお話します。


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早稲田大学環境総合研究センター

招聘研究員   神宮文代

 ワシントン条約とは、絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引に関する条約です。この条約によって、絶滅の恐れのある動植物の輸出入が制限されるなどし、動植物を守ります。

 さて、今回はその対象としてマグロがとりあげられました。日本人にとっては、食文化の一つであるマグロです。ですが、マグロを食とみなさない国の方がはるかに多いのが現実です。以前も、日本の食は輸入に頼っているといることをお話しました。もしマグロがワシントン条約に加われば、マグロの輸入が難しくなり、私たちの食生活に影響が出ることも確かです。けれども一方で、輸入に頼る食生活を見直すいい機会になることも事実です。


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出典:水産王国堺漁港HP


早稲田大学環境総合研究センター

客員研究員   神宮文代

 

今年に入り、IPCC(気候変動に関する政府間バネル)では、地球温暖化に関する2007年の報告書におけるヒマラヤ氷河の解氷速度(2035年にはなくなってしまうという見解)について、科学的根拠がなく誤りであったとする声明を発表しました。

ですが、ヒマラヤの氷河がとけ続けていることは事実です。2035年にこだわるのではなく、少しずつ着実にとけているというこの現実をどう捉えるかが必要であると思います。 


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出典:北海道大学総合博物館HP


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客員研究員   神宮文代

前回、"フードマイレージ"についてお話しましたが、それに関連して一言。

日本の食糧自給率は低く、ほとんどを海外からの輸入に頼っています。日本で作られたものを日本で食べる、それだけで、エネルギー消費量もぐんと減ります。日本の農業を見直すいい機会です。食育と安全性の観点からも、ご家庭や地域で食物を育てられたらいいですね。


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早稲田大学環境総合研究センター

客員研究員   神宮文代


第25回 "フードマイレージ"って何?

最近、"フードマイレージ"という言葉を耳にすることはありませんか。フードマイレージを直訳すると食糧(food)輸送距離(mileage)となります。ざっくりと意味がつかめたでしょうか。

フードマイレージは、食品の生産地とその消費地が近ければ小さくなり、遠くなると大きくなります。

フードマイレージは小さいに越したことはありませんね。

地産地消の生活をすれば、多くのエネルギーを使わず、結果的には二酸化炭素(CO2)削減にもつながります。


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客員研究員   神宮文代


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