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みなさん、こんにちは。
暑くなったり、雨が降ったり、不安定な天気が続いています。こういう日は風が多少なりともあれば体感温度も下がり、快適に過ごせますよね。
さて、今回はその「風」をキーワードに、デンマークの島"ロラン島"のエネルギーへの取り組みについてお話します。
デンマークはたくさんの島々からなる国で、『人魚姫』が生まれた国として知られています。
ロラン島は風に恵まれていて、日本とは異なり、コンスタントに一定の強い風が吹きます。それを活かした"風力発電"が盛んに行われており、風車がたくさん立っています。この風力発電で得たエネルギーでロラン島の人々はクリーンでエコな生活を送っているわけです。
ここで重要なのは、島の特長をよく知るロラン島の人たち自らが再生可能エネルギーである風力発電に積極的にかかわり今に至るという経緯です。
日本で風力発電を行える場所は限られているかもしれません。しかし、自分たちの土地にあったエネルギーの作り方、地産地消のありかたを学ぶ上でロラン島の人々の本気度は参考になります。とくに、"島民自ら"という姿勢は我が国に欠けている点だと思います。
早稲田大学環境総合研究センター
招聘研究員 神宮文代
みなさん、こんにちは。
じめっとした天気が続いていますが、地域によってはもう梅雨明けしていますね。まだエアコンのお掃除をされていない方々は、夏本番に向けた簡易清掃をおすすめします。
さて、今回は2012年の我が家の光熱費(ガスと電気)の推移を示したグラフを見ていきたいと思います。
前回に説明した2011年のグラフと比較すると同等の水準を維持できていることがわかります。ダイエットでもリバウンドという言葉で表現されますが、省エネ・節電行動においてもそれが長続きしないこともあります。しかし、我が家の場合には継続して、取り組みが維持できていたことを見える化を通じて確認できました。
これまで、我々は電気を空気のような存在、つまり、コンセントにつなげば電気が使用できるという感覚で生活してきたように思います。エコやCO2削減という言葉が当たり前のように使われていても「実行」にうつせなかったことは恥ずべきことだったと思います。
現在、家庭部門も含めた電力等の自由化の議論が進められています。電力会社を自由に選べるような時代がすぐそこまで来ているのです。そのときに、我々がどのくらい電気をはじめとするエネルギーの問題を身近な問題と捉えられるかによっても自由化の議論の見え方も変わってくるのではないでしょうか。
みなさん、こんにちは。
昨年(2013年)の4月より"小型家電リサイクル法"が施行されました。"家電リサイクル法"はよく耳にしますね。家電リサイクル法は、2001年4月より施行されました。家電リサイクル法の対象になった家電は、主に大きな家電のエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4つでした。
"小型家電リサイクル法"の概要は下記のとおりです。
正式名:使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律
目 的:使用済小型電子機器等に利用されている金属その他の有用なものの相当部分が回収されずに廃棄されている状況に鑑み、使用済小型電子機器等の再資源化を促進するための措置を講ずることにより、廃棄物の適正な処理及び資源の有効な利用の確保を図り、もって生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与すること。
上記のとおり、この法律もしっかりとした目的をもって施行されていることがわかりますね。わかりやすくいうと、「デジカメや携帯、パソコン等の小型家電に分類されるものには、白金(プラチナ)やチタンなどのレアメタルや、金や銀、銅などのメタルなどが使われていて貴重です。希少資源に限らず、鉄、非鉄(アルミ、銅等)のベースメタルやプラスチック等も資源として回収できます。資源は無限にあるわけではないので繰り返し使えるものは大切に使っていきましょう。資源の有効活用は私たちの生活にもプラスになることですからね。」ということです。
自宅に埋もれている使用済み小型家電はありませんか?自治体等が公共施設等に回収ボックスを設置する取り組みが始まっているので、不要な製品をリサイクルしてみてはいかがでしょうか?
小型家電リサイクル法の施行による都市鉱山の開発に期待しています。
■ 小型家電のリサイクルを始めよう!(環境省動画チャンネル)
早稲田大学環境総合研究センター
招聘研究員 神宮文代
みなさん、こんにちは。
沖縄、奄美地方、九州地方ではすでに梅雨入りしたそうです。しかし、関東地方は夏のような暑さが続いています。熱中症にはくれぐれも気をつけてください。
さて、今回は2011年の我が家の光熱費(ガスと電気)の推移を示したグラフを見ていきたいと思います。
ご存じのとおり、同年の3月11日に東日本大震災が起こりました。それに伴って実施された計画停電により、いかに私たちが電気の恩恵を受けていたかを思い知らされました。我が家でもできる限りの節電、省エネ行動を心がけました。
下記のグラフからみると、夏場(7、8、9月)および冬場(12月)の電気(赤色)の使用量の上昇幅が抑制されていることがわかります。これは、エアコンの使用を極力控えたことによるものです。それ以外にも、温水洗浄便座の電源やテレビ等の主電源のOFF等を徹底的に心がけるようになりました。
震災直後、通勤で使用している都電荒川線が「80%運行」を行っていました。しかし、通常時に比べて不便を感じることはありませんでした。何をもって「100%」なのかがわからなくなってしまっていたことを痛感したのを覚えています。
本当に我々が生活していくために必要なエネルギーはどのくらいなのかを考えるきっかけとなりました。
次回は、その後の推移(2012年)について紹介したいと思います。
みなさん、こんにちは。
今回は、CSRについてお話します。
CSRとは、"Corporate Social Responsibility"の略で、文字通り"シー・エス・アール"と読みます。一般には"企業の社会的責任"といわれています。
"企業の社会的責任"といわれてもピンとこない方は、前回のVOLVO社の回を読んでみてください。
昨今では、インターネットで「〇〇会社 CSR」と検索するだけで、〇〇会社のCSR情報(CSRレポート等)を簡単に閲覧することができます。一般的には、環境問題や社会貢献活動等が該当し、それらに関する取り組みがまとめられています。近年、こうした情報の開示を促す動きが活発化しているのです。みなさんが関心ある企業のCSRの取り組み状況を調べてみるとよいでしょう。
そして、これは一般的に企業が考えるCSRの範疇には含まれないのですが、私自身が考える身近な例をご紹介したいと思います。
「禁煙の公園内でタバコを吸い、その場にポイ捨てして立ち去る会社員をたまたま見かけたとします。そして後日、その会社員が〇〇会社の社員であることを知りました。あなたは〇〇会社にプラスのイメージをもちますか?マイナスのイメージをもちますか?」
私なら、マイナスのイメージをもってしまいます。
企業は、そこで働くたくさんの人たちによって成り立っています。つまり、そこで働く人たちの行動ひとつひとつがCSRそのものに結びついていると考えます。たとえば、〇〇中学の制服を着ていれば「〇〇中学校」の一員としての行動を、海外旅行に行けば「日本人」の一員としての行動を求められる立場にある、というのと似ているかもしれません。
イメージアップのためのCSRだけではなく、足元から考えていくべき問題であると考えています。
出典:『環境目利き力 企業のエコはヒトが創る』より
早稲田大学環境総合研究センター
招聘研究員 神宮文代
暖かい春がやってきたと思いきや不安定な天気が続いている今日この頃です。
さて、今回から、我が家の光熱費(ガスと電気)の見える化を実践してきた効果について紹介したいと思います。まず、このグラフは、東日本大震災前の2010年の光熱費の推移を示したものです。
2010年 光熱費(ガスと電気)グラフ
赤色が電気代ですが、夏場に増えていることがわかると思います。これは、エアコン(冷房)の使用によるものです。同様に冬場(とくに1月、2月)も夏場ほどではありませんが、微増していることがわかります。一般的に、エアコンで暖房を行うと冷房時よりもエネルギー消費量は大きくなります。しかし、我が家では、冬はこたつがメインなのでその上昇が抑制できています。このように、夏と冬に電気代が増えるのは一般的な電気代の推移であるといえます。このブログでも述べていますが、中間期である春、秋に関しては電気代が抑えられています。
緑色はガス代ですが、明らかに夏場に減少していることがわかります。これは、お風呂を沸かさずにシャワーで済ませたことにより、給湯の使用量が減ったのです。
この翌年に東日本大震災が起こります。次回は、その後の推移について紹介したいと思います。
みなさん、こんにちは。今年の桜もきれいでしたね。
さて、ここでひとつ問題です。
「私たちの製品は、公害と、騒音、廃棄物を生みだしています。」
これは、ある会社のキャッチコピーです。その会社とはどこでしょうか?
公害といえば、大気汚染や水質汚染などでしょうか。
騒音というぐらいなので、かなり騒々しく迷惑な音なのでしょう。
廃棄物、つまり"ごみ"ですね。
正解は、自動車メーカーであるVOLVOです。このキャッチコピーは、1990年に日本経済新聞に出した広告に付けられたものです。
VOLVO社はこのキャッチコピーの説明として広告の中に、その事実から目をそらすことなく、環境に配慮した取り組みを行っていることを例として挙げています。
今から約24年前に出されたものですが、当時、こうしたキャッチコピーを自動車メーカーが自ら出したという意義は社会的にも大きかったことでしょう。
このキャッチコピーは、自動車のみならずさまざまな企業に当てはまると思います。こうした事実を真摯に受け止め、環境配慮等に取り組んでいくことが企業には求められているのです。
CSR(企業の社会的責任)という言葉も、世間一般にだいぶ普及してきたように思います。次回は、CSRについて詳しくお話します。
出典:『環境目利き力 企業のエコはヒトが創る』より
早稲田大学環境総合研究センター
招聘研究員 神宮文代
毎日、風は強いもののだいぶ暖かくなってきました。
この時期は、花粉、黄砂、PM2.5などの予防策としてマスクをつけるという方々も多いでしょう。
入学式は、桜が満開の中、迎えられそうですね。
桜の花が見ごろの今は、花見をされる方も多いと思います。
春先は、日中は暖かいものの、日が陰ったり、沈んだりするとまだまだ寒いです。
お出かけの際は、コートやストールなどを上手に脱ぎ着して、その温度差に対応しましょう。
新年度を迎えるにあたり何かと忙しいこの時期を、上手に健康に過ごしたいものです。
また、日中、エアコンが不要な時間帯にささっとホコリを取り除いておくことも重要です。夏に備えて、室外機の掃除も忘れないようにしましょう。