♪夏がくれば 思い出す はるかな尾瀬(おぜ) 遠い空♪
「夏の思い出」という歌を聞いたことがありますか。尾瀬の美しさ、景色が目に浮かぶ歌です。
尾瀬とは、主に福島県と群馬県を中心に広がる湿原です。この歌とともに広く知られることになり、尾瀬にはより多くの人々が訪れるようになりました。
そしてまもなく、ごみや排泄物などが問題になりました。前回お話した富士山がかかえる問題と同じですね。
尾瀬では、その自然を守ろうとする人々のサポートにより、いち早くごみを持ち帰る運動がスタートしたことで知られています。排泄物についても工夫をしながらきれいな水質を保つ取り組みが長年にわたって行われてきました。
原発事故後、東京電力による保全の資金提供が危ぶまれましたが、資金の削減はなされたものの資金提供はこれまで通り行われることになりました。
美しい自然を維持するにはお金がかかるものなのです。しかし、ごみを一人ひとりが持ち帰り、マナーをきちんと守って訪れることができれば、その金額は大きく削減できるはずですね。
出典:財団法人 尾瀬保護財団HPより
早稲田大学環境総合研究センター
招聘研究員 神宮文代