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大阪万博公園「ロハスフェスタ」に集まった4万5千人の女性たち

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 大阪で3万人もの女性が集まる「ロハスフェスタ」というイベントがあると聞き、大阪の人がお金を払って参加するロハスイベントとはいったいどういうものなのかしら・・・興味津々でした。

 ※ロハスフェスタ→  http://www.lohasfesta.jp/

 

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  芝生で、青空の下で

 

  秋晴れの元、三連休の前半2日の10/11?12に第6回目「ロハスフェスタ」が開かれ、取材に行ってきました。会場は、「太陽の塔」が見下ろす芝生と、樹齢40年の森ある大阪屈指の自然公園「大阪万博公園」です。

 主催者は「シティライフ」というフリーペーパーを発行している地元の出版社。今回の参加者数は45,000人。全員が250円の入園料、さらに今回からイベントの参加費100円を払って参加しているのでした。小さいお子さんをベビーカーに乗せて、友達ママと一緒の30代女性やファミリーでという方が目立ちました。

 

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 秋の行楽は安近短。地元の自然豊かな公園を再発見

 

 

 出展される方も、エリアにお住まいのミセスやこだわりのレストラン、ショップなど300人余。主催者によれば、大量生産・大量消費ではない、心をこめたこだわり、手作りの雑貨やレストランが出店していると言います。

 

 実際回ってみてわかったことは、まず、第一に"こだわりのカワイイものが"多いということでした。ちょっとした雑貨やインテリアで、部屋に飾るとカワイイという類のもの。次に、おしゃれで美味しいものが多いこと。野外イベントにつきものの焼きそばや焼き鳥に代わって、オーガニック食材を使ったイタリアンやフレンチ料理が、青空の下でいただけます。アンティーク小物や地元のスギを使った家具、天然木の流木にこだわったアクセサリー、オーガニックコットンの帽子、手作りのハーブ石けん、フェアトレード食品、オーガニック食品・・・

 

 最も印象的だったのは、4人のお子さんを持つ看護師の女性が、一番下の一歳の子供のために休みの日に作っているという布おむつカバーでした。オーガニックコットンではありませんが、紙おむつではなく、布おむつを使いたい、使いやすく、はきやすい布おむつカバーが欲しいということで、アメリカで見たものに倣って作り、独自の改良を重ねたというのです。一つ一つ自らミシンをかけて手作りしているそうです。

 

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 柄も色々、脇から漏れない工夫も

 

 

 食べられるものを主な原料に、ハーブ入り手作り石けんを作っているのは30代の夫婦で、彼らも平日は会社員、週末は石けんづくりにいそしんでいるというのです。普段はインターネットや口コミで増えた顧客にダイレクトに販売していますが、ここでは直接お客さんと話ができるし、気持ちが良いし、とっても気に入っているとのこと。

 

 今回からファーマーズマーケットもお目見えでした。地域のなるべく農薬を使わない、朝取り野菜が並びました。昼頃にはほとんど売り切れていましたよ。

 

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 ベランダで野菜を植えてみては

 

 

 また、「HIROコーヒー」という大阪、兵庫でショップを展開するコーヒー店では、「サステナブルコーヒー」を扱っているといいます。各国の、現地の生産車の労働環境や、オーガニック、生物多様性に配慮したコーヒーを選んでいるのです。

 

※HIROコーヒー→  http://www.hirocoffee.co.jp/event/index.html

 

 こうしたものに共通しているは手作り、こだわり、気持ちよさ、多品種少量、おしゃれさ、そしてちょっとエコ・・・でした。つまり、エコとその他の要素が縦糸、横糸に編まれたものがロハスのイメージなのでしょうね。

 

 そして、イベント自体もエコの工夫をしていました。なるべくゴミを出さないように"お支度セット"の持参を呼びかけています。マイ箸、マイボトル、そしてエコバッグの三点セットです。料理をよそるお皿もデポジット制で、返すと100円が戻ってきます。パスタソースの残りなどは新聞紙で拭き取って戻す、そんな光景があたりまえのこととして実践されていました。

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  お皿もコップもデポジットで殆どゴミの出ないイベントです

 

 

 ロハスフェスタはヒト・モノ・コトとの新しい出会いや再会、いろんな人たちとのつながりが生まれる場所となっているようです。青空、芝生の気持ちよいイベントは今後も年3回開催されます。

 

 LOHASSはサステナビリティです。それは、3つの思いやりと言い換えることができます。次世代に対する思いやり、途上国の人々に対する思いやり、そして他の動植物に対する思いやりです。

 貧困地域の子供たちが働いて作ったモノ、動物実験をして作られた化粧品、熱帯雨林を伐採して養殖されたエビ・・・ そういうものは使いたくないですよね。むしろ、それを使うことで、途上国の人のサポートになるようなモノを選びたいと思いませんか? 今後のロハスフェスタでは、参加している人たちが、普段の買い物でも、こうした視点を自然と持てるような提案やメッセージをさらに出していって欲しいと思いました。

 

 

 

 

2008年11月

大和田順子(NPO環境立国 理事/LBA共同代表)