◆野菜の種をまく
根のある暮らしは、まず何かの種を蒔く、苗を植えることから始まります。私は近所に小さな畑を借りて、野菜作りをしています。今年で三年目です。たった2坪ですが、色々なものが育ちますよ。今年は3月中旬に、カブ、大根、サラダゴボウの種を蒔き、そしてジャガイモを植えました。
ちょっと忙しくて中々畑に行けず、4月中旬に行ったときには、カブや大根の苗は10?位になっていて、慌てて間引きをして。その時に、最近時々野菜売り場で見かける「アイスプラント」の苗を見つけ、二つ植えてみることにしました。それからチンゲンサイとニンジンと枝豆の種を蒔いて。
サラダで美味しいアイスプラント
「アイスプラント」は、アフリカ原産でハマミズナ科メセンブリアンテマ属の植物。名前の由来は表皮に塩を隔離するための細胞があるため葉の表面が凍ったように見えることから、そう呼ばれているそうで。乾燥に強く、耐塩性が高い"塩生植物"の一つであり、土壌の塩分を葉に吸収する特性を持っています。
国内ではソルティーナとか、ソルトリーフという商品名などで販売されています。葉は肉厚で、1?幅くらいにカットしてサラダでいただきます。柔らいけどシャキシャキした食感で美味しいですよ。
カブ、サラダゴボウ、アイスプラントのサラダ
5月に入ってジャガイモの背丈は30?位になり、つぼみをつけました。またまた間が空いてしまったので、カブは密集しながらも、白い実がすっかり大きくなっていてかわいいものです。大根に至っては葉が50?位に伸びて大変なことになっていました。
そして、いよいよ夏野菜の苗を植えました。トマト、ナス、キュウリ、ウリ、カラーピーマン、オクラ、九条ネギ、インゲン。ということで2坪でもワンシーズンで10種類以上の野菜を育てることができるのです。少量多品種というのは有機栽培農家にも特徴的な植え方ですね。
いろいろ植えて16種類
そして、わざわざ畑でなくても自宅のベランダ-やプランターでも色々なハーブや野菜を育てることもできますね。下の写真に映っているのは長ネギの一種です。去年の夏に泊まった秋田の農家の畑で作られていたもので、苗を分けていただき、庭先のプランターに植えて、一年が経とうとしているところです。こういうものも、特に農家民泊(農家が行っている宿泊サービス)を利用した時などの旅の思い出になりますね。
葱坊主ができない不思議なネギ
旅行は有名な温泉旅館も良いですが、たまにはこうした農家民泊に泊まることもお勧めです。農家のお母さんが宿の女将さんでもあり、食事を作ってくれて、一緒におしゃべりしながら楽しい時間を過ごすことができます。その土地で、根のある暮らしをしている方との交流は、なぜか心が温かくなります。
◆木の苗を植える
春から初夏にかけては種蒔き、苗植えが続きます。畑や田んぼに限らず、今年は山に植樹にも行きます。
まず4月下旬には茨城県常陸太田市里美村というところに、広葉樹の苗を植えに行きました。これは村の人たちが地域を美しくしようと、山の斜面の杉を伐採し、そこに700本の桜や紅葉を植えるというのです。村人総出で朝から植樹し、昼は皆で持ち寄った郷土料理とバーベキューです。
東京からも、里美に縁のある人たち20代?60代までの男女約20名が植樹に参加しました。美しい地域は地元住民自らが作る、そしてそれを縁のある都市住民がサポートするという関係ができあがっているなと思いました。
良く手入れされた杉林(里美)
来週末は山梨県の山梨市三富下釜口にある山で植樹です。これは、二年前に投資した"森林ファンド"で購入された森林の植樹です。最近、個人が少額で森林や農業、日本酒などに投資をするファンドが増えていますが、そうしたファンドについては、またいずれレポートしたいと思っています。今回の植樹は杉ですが、けっこう急傾斜のようですので、しっかり身支度をして臨みます。 そして、苗を植えると言えば代表は田植ですね。すでに済んでいる地域が多いようですが、私は6月中旬に埼玉県小川町の有機の田んぼでの田植に参加します。
あなたの種蒔き、田植、苗植えの話も、ぜひ聞かせて下さいね。