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根のある暮し第16回 「今年は"自産自消"を始めませんか!」

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  最近、「地産地消」という言葉をよく見かけるようになりましたね。80年代の半ば位から各地の農業関係者の間で使われるようになり、今では農林水産省のWEBサイトにも「地産地消」に関する情報ページが設けられています。( http://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/tisan_tisyo/index.html )

  改めて、地産地消の意味を調べてみると、県産のという定義をしている自治体も少なくありません。また、語源をたどっていくと、「身土不二(しんどふじ) 」という言葉にも行き着きます。これは、 「体と土とは一つである」とし、人間が足で歩ける身近なところ(三里四方、四里四方)で育ったものを食べ、生活するのが良いとする考え方です。食養生の基本的な考え方として伝えられています。四里ですと、16km弱ですので、けっこう狭いですね。

  ということで、私は、地域産、あるいは県産位に捉えています。また、外国産より国産を優先することにもつながります。

  私は野菜については自分の畑で取れたものを始め、近くの生活クラブのお店で、なるべく地元産のものを買うようにしています。また、各地に出張した際にも、地元の直売所などに立ち寄り、どんなものが特産なのか、どんな栽培方法が多いのかなど、見て歩くのも楽しみの一つです。

 

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                直売所には地元の新鮮野菜が。柑橘類の種類も豊富
                              (愛媛県今治市「さいさいきて屋」)

 

◆  6割が地産地消派

  11月に「イー・ウーマン」というWEBサイトで、「地産地消していますか?」をテーマに円卓会議を開きました。テーマに対して読者がYES、NOを投票するのですが、5日間で394人が投票。YESは60%でした。( http://www.ewoman.co.jp/report_db/id/2853/dow/1 )

  山形県の44歳の女性からは、「農業地帯に住んでいるので地産地消です。旬の食材以外のものが食卓に上がることの方が少ない暮らし。学校給食も、近所の供給農家が納品した食材を調理士さんたちがほぼ手作りしています。おいしくて安心安全!!首都圏の友人にうらやましがられます。」

  栃木県の40歳の女性からは、「私の住む地域は、生産地であることが幸いし、無意識に地産地消の意識が根付いているように思う。イチゴ、シイタケ、干ぴょう、こんにゃく......自然の恩恵に支えられている環境は宝である。近所同士、野菜をおすそ分けが日常的だが、スーパーや、道の駅を利用することもある。特に地域色豊かな【道の駅】は、地元の野菜や果物を安価で販売しており、観光客と地元の味との掛け橋になっている。」

   というように、地方に住んでいらっしゃる方にとっては、もはやあたりまえの行動になっているようですね。

◆ 自らの食糧自給率を上げる

  そこで、今年皆さんに提案したいのが"自産自消"な暮し方です。自分で作って、自分で食べる。ご近所とおすそわけする、そんなライフスタイルです。都市生活では無理!?と思っている方にも朗報があります。

  「マイファーム」( http://www.myfarm.co.jp/ )という京都に本社がある会社なのですが、都市近郊の遊休農地を区分して菜園として貸し出しています。15?で月5,000円と手頃です。15?あればけっこうな量の野菜が取れますよ。有機栽培で野菜づくりの指導も受けられます。関東地区にも続々できるようなので、同社のホームページをチェックしてみて下さいね。

 

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                                          関西を中心に27か所の農園を運営

  この仕組みは都市近郊でも高齢化している農家の遊休農地を田畑として活用・保全することができるのです。しかも非農家にとっては自らの野菜を自給することができる素敵な仕組みです。日本の食糧自給率は41%ですが、東京都は1%、大阪府2%、神奈川県3%です。今年は自分でできることから始めてみませんか。"自産自消"な暮しを。