9月21から23日、東京ビッグサイトで「オーガニックEXPO」というイベントが開かれます。今年10回目を迎えるこの展示会は、ドイツのビオファというオーガニックを広める団体が主催しています。ドイツで20年前に始まったオーガニック展は、ニュルンベルクから始まり、今やアメリカ・ボルチモア、ブラジル・サンパウロ、中国・上海、インド・ムンバイで開催されるようになり、世界最大級のオーガニック・ナチュラル関連製品の展示会になりました。
※ビオファジャパン http://www.biofach.jp/
この展示会は最初の二日はビジネス向け(生産者が流通や小売会社と商談する)の展示会ですが、23日は祝日ということで、一般の方も参加できる日になっています。
展示会の内容は、国内外の有機農産物とその加工食品など食品をはじめ、オーガニックコットン製品やオーガニックコスメなどのファッション分野、さらにインテリアやハウジング分野からの出展もあります。まさに衣食住全てでオーガニックライフを実践するヒントや、新しい商品や人との出会いがあるにちがいありません。
◆有機農産物マッチングパビリオン
また、今年初めて全国から20余の有機農産物の産地が参加する「有機農産物マッチングパビリオン」コーナーもできます。農水省の補助事業です。鹿児島や熊本など九州から、北海道まで、各地のこだわりの有機農業の生産者さんが参加されます。お米、野菜、お茶など試飲、試食もできますし、この機会にぜひ生産者さんにそのこだわりを直接聞いてみてください。
◆ファッションショーや試食・試飲
催しでは、23日は「エシカルファッションショー」や、「さながらオーガニック大学」と称したセミナーが色々あります。例えば、「オーガニック化粧品の秘密。なぜ肌本来の機能を回復できるのか」、「オーガニックワインセミナー」や、「美味しくて楽しい! オーガニック・ベジタブルのある暮らし」と題したトークショーなど。
トークショーのゲストには、ホールフードスクール主宰のタカコ・ナカムラさん(http://takakonakamura.com/)と、?ビオファームまつき 代表取締役の松木一浩さん(http://www.bio-farm.jp/)をお招きしています。
松木さんは、以前「タイユバン・ロブション」という名門フランス料理店の日本のお店の給仕長をされていましたが、10年前に有機農業の世界に転身。静岡県富士宮市で就農し、当初は野菜を宅配で販売するなどしていましたが、3年前に市内でデリショップを、昨年12月にはフレンチレストラン「ビオス」をオープンさせました。
近隣の耕作放棄地を農地に再生し、今では30人のスタッフが働くなど、有機農業を軸にしたビジネスおよび雇用創出に貢献しています。
6月にビオスに行ってきましたが、庭から菜園が望めるなかなかおしゃれなレストラン。フランス人の給仕さんもいて、店内にフランス語がとびかっている様子は農山村にあるレストランとは思えない不思議な感覚でした。
松木さんご自身、朝は作業着を着て農作業だそうですが、昼はスーツに着替えてダンディにオーナー給仕長に早変わり。種取りしたオリジナルズッキーニや、ズッキーニの花、自家製トマトソ―ス、バジルソースなどが、地産の鶏や三年物の鱒などに実に良く合うのです。素材の鮮度は産地には叶いませんね。とっても美味しくて、東京から車で2時間程度ですから季節ごとに家族で訪れたい場所になりました。
「オーガニックEXPO」のトークショーでは、オーガニックライフを実践するお二人に、そのライフスタイルやお仕事についておうかがいします。また、有機野菜の上手な育て方、料理の仕方、暮らしへの取り入れ方について、そのコツを楽しくお話しいただきます。秋の一日、オーガニックデーを楽しんでくださいね。