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今月のクローズアップ食材「ブロッコリー」


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 価格が比較的安く便利な野菜のひとつ、ブロッコリー。加熱すると甘みが増すので、ゆでてサラダにしたり、和えもの、炒めもの、天ぷら、シチューなど様々な料理に活用できますね。出番が多いというご家庭もあるでしょう。ブロッコリーは輸入ものと国産があるのため年中買うことができますが、9月頃に種をまいて11-3月に収穫する冬型と、2月頃に種をまいて、4-6月に収穫する春型の2種類があり、今は冬型が旬です。


ブロッコリーはキャベツの変種で、形が似ているカリフラワーは親戚的な野菜。原産地はイタリアを中心とした沿岸地域で、日本に伝わったのは明治時代初期です。そして本格的に作られるようになったのは戦後のことで、消費も急速に伸びました。私たちにとっては比較的新しい野菜といえますね。


そんなブロッコリーには、がんや風邪予防、美容にも欠かせないビタミンCがレモンの約2倍も含まれています。またカロチン(ビタミンA)や、ビタミンB2、リン、カリウム、カルシウムも豊富。食物繊維もたっぷりなので、便秘の改善や血糖値を正常に保つ効果もあります。その他にもクロムという栄養素が含まれていて、これは糖尿病に効果があるといわれています。ところでみなさん、ブロッコリーは、花のつぼみの集まったこんもりした部分だけを食べるものと思っていませんか? 実は茎や葉の部分にも、しっかりと栄養素が詰まっていますので、捨ててはいけません。つぼみの部分とはまた食感が違い、甘みもあっておいしいので、丸ごと調理しましょう。また調理の際には、長く茹ですぎるとビタミンCが溶け出してしまうので、さっとゆでるのが栄養をしっかりと摂るコツ。しかも少し歯ごたえがあるくらいのほうが、おいしいですよ。


 ブロッコリーを選ぶ際には、つぼみが開いいてなく、つぼみの間に隙間がなく、粒が揃っていて、鮮やかな緑色のものがいいでしょう。また茎の切り口がみずみずしく、空洞がないかどうかもチェックしてください。


ところで、最近ではもうポピュラーになりましたが、ブロッコリースプラウトは、ブロッコリーの芽を発芽させたもの。抗がん性物質が多く含まれているということで、注目されていますね。かいわれ大根よりも辛みが少なく食べやすいのも魅力です。また最近では黄色や白、紫など、変わった色のブロッコリーを見かけることがありますね。私もまだ料理に使ったことがないのですが、いろいろな色のブロッコリーを調理して盛り合わせたら、花畑のようにきれいになりそうですね。近く、チャレンジしたいと思います!

 

レシピ「ブロッコリーとイカのオイスターソース炒め」

 

 和食にも洋食にも使えるブロッコリーを、今回は中華にしてみました。つぼみ部分だけでなく茎も一緒に使い、ゆで時間も短くして、栄養を逃さないように調理しました。コクのあるオイスターソースがしっかりからまって、箸が止まらないかもしれません。ブロッコリーはサイズによって量を加減してください。イカは短時間の調理で味が入りやすい一夜干しを使用しましたが、生イカでもOKです。黒こしょうは挽き立てを使えば、風味がいっそうアップします。

 

[材料2-3人分]

ブロッコリー...2/3-1

イカの一夜干し...胴の部分のみ1杯分

にんにく...1

ごま油...大さじ1

オイスターソース...大さじ1

塩...少々

粗挽き黒こしょう...適量

 

[作り方]

1.ブロッコリーを洗い、つぼみの部分は小房に切り分け、茎の部分は皮をむいてから、2センチ角くらいに切る。イカは包丁で、皮部分に斜めに切り筋を入れてから、1センチ幅くらいの短冊切りにする。

2.ブロッコリーを塩ゆでする。まずブロッコリーの茎を先に入れから、つぼみを入れる。約30秒ゆでてざるに開ける。

3.フライパンにごま油、にんにくのみじん切りを入れ、にんにくが色づいたらイカを入れて炒める。イカの表面が白くなってきたら、ブロッコリーを入れて炒め合わせる。

4.  オイスターソースを加えてさらに炒め合わせ、塩で味を調える。

5.皿に盛り付け、粗挽き黒こしょうを全体にかける。


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今回、手に入ったのは茎の部分がとても太いブロッコリー。茎が甘くてとてもおいしかったです


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歯ごたえを大切にしたいのでこのくらいの大きさに切ってください


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皮側に切り筋を入れると、イカが縮みにくくなります


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イカを下に並べてブロッコリーを上に盛り付けてみました。黒こしょうがアクセントになって美味!