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今月のクローズアップ食材 セリ(芹)  

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まだ肌寒い日もありますが、暦の上では春です。香りのある野菜がおいしい季節になりました。早春のものが最もおいしいとされているのがセリ。春の七草のひとつに数えられているのはみなさんもご存知でしょう。爽やかな香りと、シャキシャキとした歯ざわりがセリの魅力。鍋物が定番で、「鍋物の主役はセリにかなうものはなし」といわれているほどです!

セリの歴史をたどると、日本では古くから食べられていて、奈良時代の古事記や万葉集に、その記録が残されています。セリという名前の由来は、生命力が強く、一ヶ所から群がり、"競り(セリ)合い"ながら育つことからといわれているそうです。

セリの主な栄養素はビタミンA、ビタミンC、カリウム。新鮮なものは食欲増進作用があります。また、セリを搾って青汁として飲めば胃を守ってくれたり、鼻血や歯茎からの止血や、お子さんの解熱にも効果があるといわれています。さらに刻んだものに熱湯を注ぎ、お茶代わりに飲めば、利尿作用もあるといわれています。様々な利用法があり、薬の代わりになってくれるというのは意外ですよね。活用範囲が広がりそうです。

ところでセリは日当たりのよい、渓流や水辺に多く生息していますが、見つけたら採取して食べようと思っている人は要注意! 野生のものの中には猛毒成分を含んでいる「毒セリ」もあるそうなのです。姿形がそっくりなため、判断が難しいので、素人は購入して食べるのがよさそうです。

セリを調理する際は、アクがあるので湯に塩を加えて下ゆでするのがいいでしょう。ただし加熱しすぎるとせっかくの香りや歯ざわりが落ちてしまううえ、ビタミン類などの栄養も流れ出てしまうので、さっとゆでるのが基本。そして冷水にとれば、色が鮮やかになります。食べ方は鍋はもちろん、お浸しやあえもの、サラダ、炒めものもおすすめ。今回のレシピでは、炒めものを紹介していますので、ぜひ試してみてください。保存の際は、水分を維持してあげることが大切です。濡らした新聞紙で包んでからビニール袋に入れるかラップで包んで、冷蔵庫の野菜室で、できれば根を下にして立てて保存します。香りがどんどん落ちてしまうので、できれば購入後2?3日で使い切っておいしく食べましょう。


 レシピ「セリと昆布の味噌炒め」

 先日、長野に行ったときにひと目見て「おいしそう!」と思い購入した瓶詰めの「セリ昆布味噌」。セリと昆布を味噌であえたものなのですが、セリと昆布の相性がとてもよく、アツアツごはんに乗せて食べたらとてもおいしかったのです! そこで簡単に作れるアレンジレシピを考えてみました。ごはんのお供はもちろん、お酒のおつまみにもピッタリ。10分もあれば作れる、スピードメニューです!

 

[材料2-3人分]

セリ...1

刻み昆布...10g

油揚げ...1/2

ごま油...小さじ2

味噌...大さじ1

酒...大さじ1

砂糖...小さじ1

しょうゆ...少々

いりゴマ...少々

 

[作り方]

1. セリは洗ってからさっと塩ゆでしてから冷水にとり、水気を絞ってから粗みじん切りにする。刻み昆布は水に約5分つけて戻し、粗みじん切りに切る。油揚げは湯通しして、半分に切ってから細切りにする。

2. 小さめのボウルに味噌、酒、砂糖、しょうゆを入れてよく混ぜ、合わせ調味料をつくる。

3. フライパンにごま油を入れて中火にかけ、油揚げを炒める。昆布とせりを加えて炒めあわせる。

4. 2の合わせ調味料を加え、水分が出なくなるまで炒める。

5. 器に盛り、いりゴマをかけて完成。

 

 

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セリは緑色が鮮やかで黄色くなっていたり枯れていないもの、根元がしっかりしているものを選びましょう

 

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細切りになっている刻み昆布なら、戻し時間も短くて便利。ない場合は昆布を軽く戻してから、キッチンバサミなどで細切りにして使いましょう

 

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材料はこの3種類。下ゆでしたセリの緑がとても鮮やかですね

 

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炒めるといい香りがふわっと立ってきます。炒め時間は約5分。早いです

 

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濃いめの味付けにすれば冷蔵庫で23日保存可能。炊き立てごはんと一緒にどうぞ!