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2011年12月アーカイブ

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震災から9か月、当初は毎月のように、ここ数カ月は毎週のように東北に通っています。行先はいろいろです。宮城県気仙沼市、大崎市、南三陸町、石巻市、亘理町、岩沼市、塩釜市、そして福島県いわき市・・・

被災地の様子を拝見し、被災された方からお話をうかがい、ボランティア活動に参加するなどしました。7月には認定NPO法人女子教育奨励会(JKSK)が主催する「結結(ゆいゆい)プロジェクト 東北と首都圏の女性交流会 第1回車座 in亘理町」に実行委員の一人として参加しました。

「結結プロジェクト」は、JKSKが東日本大震災を機に、東北で復興活動に取り組む女性たちの課題や取り組みに関し、首都圏の女性たちが共に考え、支援・協力・応援をしていくために立ち上げたものです。東北で活動する女性と、首都圏で社会の課題を解決することを仕事としている女性たちとの車座(交流会)を定期的に開催していきます。回を重ね、参加者を増やすことによって、新しい価値観で新しいコミュニティを創造する女性ネットワークを100人以上に拡げていこうという考えです。もちろん、女性だけではありません。志を同じくする男性にも参加いただいています。

亘理町で開かれた1回目は、ボランディアセンターや津波被害の現場訪問の後、蔵王のホテルに場所を移し活動報告会、そして翌日午前中3時間をかけて、東北の女性たちが抱える課題の解決策を皆で話し合うワークショップを行いました。参加者は東北・首都圏合わせて42人、男性も5人ほど。

 

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東北と首都圏の女性たちが熱心に語り合う

 

その場で出されたアイディアのいくつかは実際にプロジェクトや調査が始まりました。また、「次の車座の開催をぜひいわきで!」という福島県いわき市からの参加者の要望を受け、12/2から3日、第2回車座がいわき市で開催されました。今回は見学や意見交換に加え「未来のエネルギーを考えるシンポジウム」も開催しました。

 

移住先としても人気だったいわき

福島県いわき市は人口約33万人。東北地方で最大の工業都市です。また、フラガールで有名なスパハワイアンズや温泉、水族館など多彩な観光資源があり、観光客数は県内第1位の年間約1,102万人でした。また、東北地方では年間日照時間が最も長い地域でもあります。

震災前のいわきは、首都圏から高速道路で2時間半と比較的近く、海があり温暖な気候ということもあり人気の移住先でした。それが、震災により津波、地震、原発事故の甚大な被害を受け、海では海水浴も漁もできなくなってしまいました。農地は耕作されない場所が増え、農産物は放射線が検出されずとも売れません。また、湯本温泉や海水浴場などもありますが、観光客の姿もほとんどありません。

 

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久ノ浜地区。解体される家屋に咲く花

 

今回の参加者は60人ほど。地域の課題解決を検討するワークショップは8つのテーマで話し合いました。いわきを再生可能エネルギーの拠点にしよう、畑に綿や菜種を植えよう、若い人考える復興計画をつくろうなど、様々なアイディアが出されました。

実際、いわきは使用されている電力使用量の約3倍の再生可能エネルギーのポテンシャルを有する町です。長い日照時間を活かした太陽光、風力、温泉熱、小水力・・・多くの可能性があります。

 

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各地から専門家・実践者が集まったシンポジウム

 

2012年、これからが復興活動の本番です。特に原発事故の被害を受けた地域の震災復興にはこれから長い年月がかかるでしょう。いわきの海で特産だった「メヒカリ」という魚を食べることができる日もまた来るにちがいありません。私はいわきで出会った皆さんと一緒に、再生可能エネルギーを中心とした地域コミュニティづくりに来年は取組みたいと考えています。

 

※認定NPO法人JKSK http://jksk.jp/j/index.html

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先月のほうれん草に引き続き、冬が旬の葉野菜、小松菜の登場です。小松菜は冬場に収穫されるため、"冬菜"とも呼ばれます。寒さに強く、霜を受けるとより一層おいしくなる元気野菜です!

我が家の食卓で、いちばん出番の多い葉野菜がこの小松菜。他の葉野菜と比べて味にクセがないので、和洋中さまざまな料理に使えるのでとても重宝なのです。シャキシャキとした食感がよく、下茹でせずに手早く調理できるというのも出番の多い理由ですね。

 見た目はほうれん草に似ていて、含まれる栄養素もビタミン類、カルシウム、カリウム、鉄などほうれん草とほぼ同様ですが、カルシウムの量は、なんとほうれん草の5倍も。このカルシウムは骨や歯の発育に役立ち、骨粗しょう症の予防には欠かせません。また成長期のお子さんにも積極的に食べてもらいたいですね。さらにカルシウムは神経の伝達をスムーズにして気持ちを落ち着かせてくれるので、ストレスが溜まってイライラしているときにもオススメ。その他、鉄は貧血予防に、ビタミンA(β-カロチン)は風邪予防に効くので、これからの季節にはピッタリなのです。

小松菜の名前の由来は知っている人もいると思いますが、日本では東京都江戸川区"小松"川が原産地だからです。八代将軍徳川吉宗が、小松川の近くに鷹狩りに来て、神社で昼食をとった際に出された葉野菜の汁物のおいしさに感激して、地名から小松菜と名付けたといわれています。今でも生産地は関東地方が中心で全国の8割を生産、そして相変わらず東京都が日本で一番の産地です。大都市の東京で育っているなんて、小松菜はなんだか人間同様に、どんな環境でも負けずにがんばっているイメージがします。そんなことを思いながら、おいしくいただきましょう。

  食べ方はさっと茹でて和え物やおひたしが手軽です。茹でたら塩とゴマ油、一味唐辛子でよくあえて、ナムルにするのが私は好きです。また油炒めのように油を使って調理すると、ビタミンAの吸収率がよくなります。和風だけでなく、ベーコンや卵などと一緒に洋風炒めもおいしいですよ。アクが少ないため離乳食にも向いています。下茹でしたらみじん切りにして、すり鉢やフードプロセッサーですりつぶして、料理に加えるといいですね。ビタミンCは壊れやすいため、加熱はできるだけ短時間にしましょう。小松菜は傷みやすく、葉が黄色くなったら鮮度の落ちた証拠。ぜひその前に食べてくださいね。

 

 

 

 

 

 

レシピ「小松菜とこんにゃくの油炒め」

 

小松菜のビタミンAを効率的に吸収する炒めものです。これは、今は亡き私の義母の得意料理でした。宮城県の主人の実家に遊びに行ったときに作ってもらい、初めて食べたときはそのおいしさに感動。これぞ"和食の油炒め"というシンプルな料理で、動物性の脂肪が一切入っていないのに、しっかりとコクがありご飯のおかずにピッタリ。突きこんにゃくがなければシラタキでもOKです。さつま揚げの代わりにちくわや鶏ささみ肉、ツナの缶詰もおいしそうですね。

 

 [材料約3-4人分]

小松菜...1

突きこんにゃく...1パック(200g)

さつま揚げ...2

だし汁...大さじ2

しょうゆ...大さじ11/2

酒...小さじ2

キビ砂糖...小さじ2

ゴマ油...小さじ2

 

 

[作り方]

1.小松菜はサッと洗い、4センチ幅くらいに切ってから水の入ったボウルに入れて泥をしっかり取り、手ですくい、ざるに上げて水気を取る。

2.さつま揚げは1センチくらいの短冊切り、突きこんにゃくは長い場合は食べやすい長さに切る。

3.フライパンを中火で熱し、さつま揚げを並べ(油は不用)、全面に焼き色がつくまでころがしながら炒める。突きこんにゃくを加え、水分がなくなるまでしっかり炒める。

4.小松菜を加えて炒め合わせ、だし汁を加えて水分を具材に入れるようにさらに炒め合わせる。

5.小松菜がしんなりしてきたら、酒、キビ砂糖、しょうゆを加えて炒め合わせ、最後にゴマ油を加えて強火にし、一気に炒め、皿や鉢に盛り付ける。

 

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葉がピンとして緑の濃い小松菜を選びましょう

 

111202_no.2.JPGのサムネール画像

材料はこれだけ。準備しやすい食材ばかりです

 

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焼き色がつくまでさつま揚げを炒めれば、全体の味の"コク"になります

 

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小松菜一把分を加えるとフライパンの中は小松菜でいっぱいになっちゃいますが...

 

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中火で炒め合わせるとあっという間にカサが減りますね

 

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ゴマ油を最後に加えたので、少量でも香りとコクが生きます。
ヘルシーなのでたくさん食べてもOKです