ハイフン(-)とは?マイナス・ダッシュ・アンダーバーとの違いを記号一覧で解説

ハイフンとは

ハイフンって「-」のこと?それとも「ー」のこと?
マイナスやダッシュとの違いがよくわからない
ビジネス文書で正しい記号を使えているか不安

ハイフンは日常的に使う記号です。しかし正しい意味や読み方、似た記号との違いを正確に説明できる人は意外と少ないのが現実です。

私は10年以上Webコンテンツの制作に携わり、IT・ビジネス用語を中心に1,000記事以上を執筆してきました。記号の表記揺れで読者に違和感を与える事例も数多く見てきました。

そこでこの記事では、ハイフンの基本的な意味と読み方、似た記号との違い、デバイス別の入力方法まで、初心者でも迷わない形で解説します。

記事を読み終える頃には、ハイフンの正体がはっきりと理解でき、文書作成で記号選びに迷うことがなくなります。

ハイフンを正しく使いこなしたい方は、最後までお読みください。

目次

ハイフン(-)とは?意味と読み方をわかりやすく解説

ハイフン(-)とは、単語同士をつないだり数字や文字列を区切ったりするために使われる短い横棒の記号です。

英語の複合語、電話番号、URL、プログラミングのコードなど、利用される場面は非常に幅広いです。一見シンプルな記号ですが、実は複数の似た記号と混同されやすく、正しく使い分けるには基礎知識が欠かせません。

ハイフンの意味、読み方、Unicodeでの正式名称を順に解説します。

ハイフンの基本的な意味

ハイフンの基本的な役割は「つなぐ」「区切る」の2つです。

英語では複合語を作る際に使われます。たとえば「well-known(よく知られた)」や「e-mail」のように、複数の単語を結合して1つの意味を表す場面で活用される記号です。

日本語の文書では、電話番号や郵便番号の区切り文字として使われる場面が一般的です。「03-1234-5678」「100-0001」のような表記は、誰もが日常的に目にしているはずです。

数値の範囲を表す用途もあります。「営業時間 10-18時」「ページ 25-30」といった表記で、開始と終了を結ぶ役割を果たします。

ハイフンの2大役割

  • つなぐ:単語と単語を結合する
  • 区切る:数字や文字列を見やすく分割する

ハイフンの読み方・由来

ハイフンは英語で「hyphen」と表記し、カタカナでは「ハイフン」と読みます。

語源はギリシャ語の「hyphén(ヒュフェン)」で、「一緒に」「結合して」という意味を持つ言葉です。複数の要素を結びつける記号としての役割が、語源にそのまま反映されています。

日本語では「ハイフン」のほか、「つなぎ記号」「短い横棒」と呼ばれる場合もあります。ただし正式な名称はあくまで「ハイフン」です。

なお、似た形の長音符「ー」を「ハイフン」と呼んでしまう誤用が時々見られます。長音符はカタカナを伸ばすための日本語の記号であり、ハイフンとは別物です。混同しないように注意が必要です。

Unicodeにおけるハイフンの正式名称

コンピューター上で扱われるハイフンには、Unicodeで定められた正式な名称とコードがあります。

一般的にキーボードで入力される「-」は、正式には「HYPHEN-MINUS(U+002D)」と呼ばれる記号です。ハイフンとマイナス記号の両方の役割を兼ねた、汎用的な記号として定義されています。

純粋なハイフンとして「HYPHEN(U+2010)」というコードも存在します。見た目はほぼ同じですが、文字コード上は別の記号として扱われています。

記号 Unicode 正式名称 主な用途
U+002D HYPHEN-MINUS 一般的なハイフン・マイナス兼用
U+2010 HYPHEN 純粋なハイフン
U+2212 MINUS SIGN 数学的なマイナス記号

通常のキーボード入力では「U+002D」が使われます。しかし出版や組版の現場では、用途に応じて使い分けがされる場合もあります。

文字コードの違いを知っておくと、文字化けやコピー&ペースト時のトラブルを未然に防げます。

ハイフンが使われる主な場面

ハイフンは日常生活からビジネス、IT分野まで幅広く使用されています。

使用場面を知っておくと、自分が文書を作成する際にも適切な使い方ができるようになります。代表的な5つの場面を解説します。

英単語の複合語・分綴での使用

英語ではハイフンを使って単語をつなぎ、新しい意味を作り出します。

「well-known(よく知られた)」「state-of-the-art(最先端の)」「mother-in-law(義母)」など、複数の単語を結合して1つの形容詞や名詞を表す用法が代表的です。

文章中で行末に単語が収まりきらない場合の「分綴(ぶんてつ)」にも使われます。長い単語を音節で区切って改行する際に、ハイフンで分割を示す表記方法です。

日本語の文書では分綴の機会は少ないですが、英文を書く際には必須の知識となります。

電話番号・郵便番号・住所表記

日本で最もハイフンを目にする場面が、電話番号と郵便番号の区切りです。

「03-1234-5678」「090-1234-5678」のように市外局番と局番を区切る用途で使われます。郵便番号も「100-0001」のように3桁と4桁を区切る形式が標準です。

住所の番地表記でも「1-2-3」のような形でハイフンが活躍します。番・号を省略した簡略表記として広く定着しています。

ビジネス文書では、ハイフンの有無や全角・半角の表記揺れに注意が必要です。社内ルールや業界慣習に従って統一しましょう。

日付やID番号の区切り

ハイフンは日付やID番号を区切る記号としても頻繁に使われます。

日付表記では「2026-05-13」のようにISO 8601規格の形式が代表的です。プログラミングやデータベースの世界では、形式が国際標準として採用されています。

会員番号、商品コード、契約番号などのID表記でも区切り文字として使われます。「ABC-12345-XYZ」のような形式で、人間が読みやすくするための工夫として機能します。

長い数字や英数字の羅列も、ハイフンで区切るだけで格段に視認性が向上します。

URL・ファイル名・プログラミングでの使用

WebサイトのURLやファイル名でも、ハイフンは重要な役割を果たします。

URLでは「example.com/about-us」「blog/seo-tips」のように、単語を区切る記号として使われます。検索エンジンはハイフンを単語の区切りとして認識するため、SEOの観点からも推奨される使い方です。

ファイル名では「report-2026-q1.pdf」のように、要素を区切る形でハイフンが使用されます。スペースを使えない環境で、可読性を保つ手段として有効です。

プログラミングではCSSのクラス名やコマンドラインのオプション指定など、開発の現場でも頻繁に登場します。

数値の範囲表記

開始と終了の数値をつなぐ範囲表記も、ハイフンの代表的な用途です。

「営業時間 9-18時」「年齢 20-30歳」「ページ 100-150」など、2つの数値の間を結んで範囲を示す使い方が一般的です。

ただし、厳密には範囲を示す記号には「エヌダッシュ(–)」が正式とされています。出版物や学術論文では、エヌダッシュが使い分けられる場合もあります。

ビジネス文書や一般的なWebコンテンツでは、ハイフンで代用されるケースがほとんどです。読みやすさを優先するなら、ハイフンの使用で問題ありません。

ハイフンと混同されやすい記号一覧【比較表】

ハイフンと似た形の記号は、実はたくさん存在します。

見た目はほぼ同じでも、文字コードや用途がまったく異なる記号も多いです。間違って使うと文字化けや意味の取り違えが発生する可能性もあります。

代表的な8つの記号を一覧表にまとめました。

記号比較一覧表

記号 名称 Unicode 主な用途
ハイフンマイナス U+002D 一般的なハイフン・マイナス兼用
ハイフン U+2010 純粋なハイフン記号
マイナス記号 U+2212 数学的な減算記号
エヌダッシュ U+2013 範囲・接続を示す
エムダッシュ U+2014 文の挿入・強調
長音符 U+30FC カタカナの伸ばし棒
_ アンダーバー U+005F 区切り文字・変数名
罫線・横棒 U+2015 日本語の文章の区切り

一覧で見ると、似た形の記号がこれだけ存在することがわかります。

通常のキーボードで入力できるのは「-(ハイフンマイナス)」と「_(アンダーバー)」、「ー(長音符)」の3種類です。それ以外の記号は、特殊な入力方法やコピー&ペーストで使用するのが一般的です。

それぞれの記号について、ハイフンとの違いを具体的に比較しながら解説します。

ハイフンとマイナス記号(−)の違い

ハイフンとマイナス記号は、形が似ていても役割がまったく異なります。

文字としての記号と数学としての記号という、本質的な違いを理解しておきましょう。

見た目の違い

ハイフンとマイナス記号は、長さと縦位置に微妙な違いがあります。

マイナス記号「−」は、ハイフン「-」よりもやや長く、文字の中心線に合わせて配置されているのが特徴です。一方、ハイフンは短めで、文字の上半分に位置する形でデザインされています。

記号 表示例 特徴
ハイフン(-) 5-3 短く、上寄り
マイナス記号(−) 5−3 長く、中央配置

普段の文書では見分けがつきにくいですが、数式や計算式では明確に区別される場面もあります。

用途の違い

ハイフンは文字記号、マイナスは数学記号という根本的な違いがあります。

ハイフンは単語をつないだり数字を区切ったりする「文字としての役割」を持つ記号です。一方、マイナス記号は引き算や負の数を表す「演算記号」として使われます。

「電話番号 03-1234」のハイフンは文字、「気温 −5度」のマイナスは数学的な符号という違いです。

意味を厳密に区別する場合は、用途に応じた記号を使い分ける必要があります。

Excelや計算式で使う際の注意点

Excelで「-」を入力すると、計算式として認識される場合があります。

セルに「1-2」と入力したつもりが、自動で「-1」という計算結果に変換されてしまう現象です。電話番号や日付を入力する際に困った経験がある方も多いはずです。

対策として以下の方法があります。

  • セルの書式設定を「文字列」に変更してから入力する
  • 先頭にシングルクォート「’」を付けて「’03-1234-5678」と入力する
  • セル全体を文字列形式に設定しておく

データ管理の現場では頻繁に発生するトラブルなので、対処法を覚えておくと作業効率が上がります。

ハイフンとダッシュ(– / —)の違い

ダッシュはハイフンよりも長い横棒の記号で、用途も明確に異なります。

ダッシュには「エヌダッシュ」と「エムダッシュ」の2種類があり、それぞれ役割が違います。順番に解説します。

エヌダッシュ(–)とは

エヌダッシュは、数値や期間の範囲を示すために使われる記号です。

英語のアルファベット「N」の幅とほぼ同じ長さであることから、エヌダッシュと呼ばれています。「2020–2026」「pp. 100–150」のように、開始と終了を結ぶ用途で使用されます。

学術論文や英語の出版物では、範囲表記にエヌダッシュを使うのが正式なルールです。日本語の文書でハイフンが代用されているのは、簡略化された慣習にすぎません。

エムダッシュ(—)とは

エムダッシュは、文章の挿入や強調を表現する記号です。

アルファベット「M」の幅に相当する長さを持ち、エヌダッシュよりもさらに長いのが特徴です。英語の文章では「She was—as always—late for the meeting.」のように、補足説明を挟む用途で使われます。

日本語の文章では、エムダッシュに相当する役割を「ダッシュ(―)」や「二倍ダーシ」が担うのが一般的です。

日本語文章でダッシュを使う場面

日本語の文章では、ダッシュは特定のニュアンスを表現する記号として使われます。

具体的な用途は以下のとおりです。

  • 余韻や沈黙の表現「彼は何も言わなかった――」
  • 副題や補足の挿入「夏休みの思い出――海と花火」
  • 話の中断や言いよどみ「いや、それは――」

文学作品や小説で頻繁に登場する表現方法です。ビジネス文書ではあまり使われませんが、エッセイやコラムでは効果的な表現手段となります。

ハイフン・エヌダッシュ・エムダッシュの使い分け早見表

3種類の記号の違いを一覧で整理します。

記号 名称 長さ 主な用途
ハイフン 単語の結合・番号の区切り
エヌダッシュ 数値や期間の範囲
エムダッシュ 文章の挿入・強調

使い分けに迷ったら、長さと用途の対応関係を覚えておきましょう。

ハイフンとアンダーバー(_)の違い

ハイフンとアンダーバーは、見た目も用途も明確に違う記号です。

特にプログラミングやWeb制作の現場では、正しい使い分けが求められます。

見た目と位置の違い

ハイフンとアンダーバーは、表示される位置が大きく異なります。

ハイフン「-」は文字の中央付近に配置される短い横棒です。一方、アンダーバー「_」は文字の下部、ベースラインの位置に配置される横棒です。

記号 表示位置 視覚的な印象
ハイフン(-) 中央 文字と文字をつなぐ
アンダーバー(_) 下部 文字の下に線を引く

両者は見間違えることが少ないため、混同のリスクは比較的低いと言えます。

用途の違い

ハイフンとアンダーバーは、どちらも区切り文字として使われますが用途が異なります。

ハイフンは人間が読む文書での区切りに適した記号です。電話番号、URL、複合英単語など、視覚的な可読性を重視する場面で使われます。

アンダーバーはコンピューター処理での区切りに特化した記号です。プログラミングの変数名、ファイル名、データベースのカラム名など、スペースが使えない環境で活躍します。

プログラミング・ファイル名・URLでの使い分けルール

プログラミング言語によって、ハイフンとアンダーバーの使い分けには明確なルールがあります。

JavaScript、Python、Rubyなどの多くの言語では、変数名にハイフンを使えません。ハイフンは減算記号として解釈されてしまうためです。変数名にはアンダーバーを使う「snake_case」が主流となっています。

ファイル名では両方とも使用可能ですが、用途で使い分けるのが一般的です。Webで公開するファイルにはハイフン、開発用の内部ファイルにはアンダーバーという慣習が広く採用されています。

SEO観点ではどちらが推奨されるか

Web制作のSEO観点では、URLにハイフンを使うのが推奨されます。

Googleの公式ガイドラインでも、URL内の単語区切りにはハイフンの使用が明示されています。検索エンジンはハイフンを単語の区切りとして認識し、アンダーバーは単語をつなげて1つの単語として扱う仕様です。

「seo-tips」というURLは「seo」と「tips」の2語として認識されます。一方、「seo_tips」は「seo_tips」という1語として認識されてしまいます。

SEOを意識するなら、URLにはアンダーバーではなくハイフンを使いましょう。

ハイフンと長音符(ー)・横棒(―)の違い

日本語特有の記号である長音符と横棒も、ハイフンとよく混同されます。

文字コードも用途もまったく違うため、正しく使い分ける必要があります。

長音符「ー」とは

長音符は、カタカナで音を伸ばす際に使われる日本語独自の記号です。

「コーヒー」「データ」「ルール」のように、カタカナ表記で母音を伸ばす音を表現するために使用されます。文字コードはU+30FCで、ハイフンとはまったく別の記号として定義されています。

長音符は縦書き・横書きのどちらでも使用でき、日本語入力モードで「-」キーを押すと自動的に変換されます。半角英数入力モードではハイフンが、日本語入力モードでは長音符が入力される仕組みです。

罫線「―」との違い

罫線「―」は、日本語の文章で使われる長い横棒の記号です。

長音符よりもさらに長く、ダッシュに近い役割を果たします。「東京―大阪間」のように地名同士をつなぐ用途や、文章の区切りとして使われる場面が多いです。

文字コードはU+2015で、欧文のダッシュとは別の記号として扱われます。日本語の文章で「ダッシュ」と呼ばれる場合、罫線を指すケースが一般的です。

日本語文章で間違いやすいパターン

日本語の文書では、ハイフンと長音符の取り違えが頻繁に発生します。

具体的な間違いの例を挙げます。

  • カタカナ語「コーヒー」を「コ-ヒ-」と表記してしまう
  • 電話番号「03-1234」を「03ー1234」と全角長音符で書いてしまう
  • URLに長音符が混入してしまいリンク切れになる

WordやExcelで自動変換機能が働くと、意図せず記号が置き換わる場合もあります。重要な文書では、入力後に記号の種類を確認する習慣をつけましょう。

全角ハイフンと半角ハイフンの違い・使い分け

ハイフンには全角と半角の2種類があり、見た目も用途も異なります。

ビジネス文書やWeb制作では、使い分けを間違えると表記揺れや文字化けの原因になります。基本的な違いを押さえておきましょう。

全角ハイフンと半角ハイフンの見た目の違い

全角と半角では、文字幅と表示位置に明確な違いがあります。

種類 表示例 文字幅 主な使用場面
半角ハイフン 03-1234-5678 狭い(1byte) URL・電話番号・英文
全角ハイフン 03-1234-5678 広い(2byte) 日本語文書内の数字区切り

半角ハイフンは英数字と同じ幅で表示され、コンピューター処理に適した形式です。全角ハイフンは漢字やひらがなと同じ幅で表示され、日本語文書での視覚的な統一感を保てます。

場面別の使い分けルール

用途によって、全角と半角を明確に使い分ける必要があります。

半角ハイフンを使うべき場面は以下のとおりです。

  • URLやメールアドレス内の区切り
  • プログラミングコードやファイル名
  • 英文の複合語や分綴
  • データベースに登録する電話番号や郵便番号

全角ハイフンが適している場面は以下のとおりです。

  • 日本語の本文中に登場する数字の区切り
  • 縦書き文書での表記
  • 印刷物やデザイン重視の制作物

迷ったら半角を選ぶのが無難です。Webコンテンツのほとんどは半角ハイフンで統一されています。

ハイフンの入力方法【デバイス別】

ハイフンの入力方法は、使用するデバイスによって異なります。

代表的な4種類のデバイスでの入力手順を解説します。

Windowsでの入力方法

WindowsのキーボードでハイフンはPキーの右側、数字の「0」キーの右隣にあります。

半角ハイフンを入力する手順は以下のとおりです。

  • 半角英数入力モードに切り替える
  • 「-」キーをそのまま押す

全角ハイフンを入力する場合は、日本語入力モードのまま「-」キーを押し、変換候補から全角ハイフンを選択します。

Macでの入力方法

Macでもハイフンキーの位置はWindowsと同じです。

半角ハイフンは英数モードで「-」キーを押すだけで入力できます。日本語入力モードでは長音符「ー」が入力されるため、必要に応じてモードを切り替えましょう。

control + shift + ;(セミコロン)のショートカットで、特殊なダッシュ記号を入力することも可能です。

iPhone・iPadでの入力方法

iPhoneやiPadでは、キーボードのレイアウトによって入力方法が変わります。

日本語かなキーボードの場合、数字キーボードに切り替えてからハイフンを入力します。「123」キーをタップすると、ハイフンが表示されたキーボードに切り替わる仕組みです。

長押しすると、エヌダッシュやエムダッシュなどの類似記号も選択できます。用途に応じて使い分けが可能です。

Androidでの入力方法

Androidでも基本的な入力方法はiPhoneと同じです。

数字・記号キーボードに切り替えてから、ハイフンキーをタップします。Gboardなどの主要なIMEでは、長押しによる類似記号の選択にも対応しています。

スマートフォンでURLや電話番号を入力する機会が多い方は、ショートカット機能を設定しておくと便利です。

プログラミング・Webでのハイフンの使い方

プログラミングやWeb制作の現場では、ハイフンの使い方に明確なルールがあります。

開発者向けの実践的な知識として、4つの場面を解説します。

変数名でハイフンが使えないケース

多くのプログラミング言語では、変数名にハイフンを使えません。

ハイフンが減算記号として解釈されてしまうためです。「user-name」という変数を定義しようとしても、「user」から「name」を引く演算式として処理されてエラーになります。

主要言語の変数名ルールは以下のとおりです。

言語 ハイフンの使用 推奨される表記
JavaScript 不可 camelCase(userName)
Python 不可 snake_case(user_name)
Ruby 不可 snake_case(user_name)
PHP 不可 camelCase(userName)
HTML属性 可能 data-user-name

CSSのクラス名やHTML属性ではハイフンが使えますが、JavaScriptの変数名では使えないという違いを覚えておきましょう。

CSSクラス名・HTML属性でのハイフン使用

CSSとHTMLでは、ハイフンが標準的に使われます。

CSSのクラス名「.main-content」「.btn-primary」のように、複数単語をハイフンでつなぐ「kebab-case」が広く採用されています。可読性が高く、HTMLとの相性も良いためです。

HTML5のカスタムデータ属性「data-user-id」「data-target」もハイフン区切りが標準です。JavaScriptからアクセスする際は「dataset.userId」のようにキャメルケースに自動変換される仕組みになっています。

URL設計におけるハイフンの推奨理由

URL内の単語区切りには、ハイフンが最も推奨されます。

Googleの公式ガイドラインで明示されているとおり、ハイフンは検索エンジンに単語の区切りとして認識される記号です。「/seo-tips-for-beginners」というURLは「SEO」「tips」「for」「beginners」の4語として処理されます。

アンダースコアでURLを構成すると、検索エンジンが単語を分離できません。SEOの観点で大きく不利になるため、URLには必ずハイフンを使いましょう。

ファイル名にハイフンを使う際の注意点

ファイル名でもハイフンが広く使われますが、いくつかの注意点があります。

ハイフンを先頭に配置すると、コマンドラインでオプション指定と誤認される場合があります。「-report.pdf」のようなファイル名は避けるのが無難です。

サーバーで公開するファイルの場合、全角ハイフンや日本語が混在すると文字化けやURLエンコードのトラブルが発生します。半角英数とハイフンのみで構成するのが安全です。

ハイフン使用時のよくある失敗例と対策

ハイフンの使い方を間違えると、思わぬトラブルにつながります。

実務で頻発する失敗例と、対策を解説します。

文字化けが発生するパターン

全角ハイフンや特殊な横棒記号が原因で文字化けが起こります。

メール、CSV、データベースで全角記号が混入すると、文字コードの不一致で文字化けが発生する場合があります。特に古いシステムや海外サービスとの連携では、半角英数とハイフンのみで統一するのが安全です。

文字化けが疑われる場合は、テキストエディタの文字コード変換機能で確認できます。

表記揺れが起こりやすい場面

同じ文書内で半角と全角のハイフンが混在するケースが頻発します。

複数人で作成する文書、コピー&ペーストを多用する作業、入力モードの切り替えミスなどが主な原因です。完成前に「検索と置換」機能で一括チェックする習慣をつけましょう。

WordPressで記事を執筆する場合は、エディタの自動変換機能にも注意が必要です。意図しない記号変換が発生する場合があります。

検索やフィルタで引っかからない問題

データベースで電話番号を検索する際、ハイフンの有無で結果が変わります。

「0312345678」で登録されたデータは「03-1234-5678」では検索できません。逆もまた同様です。データ登録時にハイフンの扱いを統一するか、検索機能側でハイフンを除去する処理を入れる必要があります。

ExcelやGoogleスプレッドシートでは、SUBSTITUTE関数を使ってハイフンを一括削除できます。

ハイフンに関するよくある質問

ハイフンに関して読者からよく寄せられる質問をまとめます。

実務で役立つ疑問への回答を、Q&A形式で解説します。

Q.「-」と「ー」はどう見分ければいい?

文字の長さと縦位置で見分けます。ハイフン「-」は短く中央寄り、長音符「ー」は長めで中央配置されているのが特徴です。フォントによっては判別が難しい場合もあります。確実に見分けたい場合は、テキストエディタやWordで文字コードを確認するのが正確な方法です。

Q.Excelでハイフンを入力すると数式になってしまうのはなぜ?

Excelがハイフンを引き算の記号として認識するためです。セルの書式設定を「文字列」に変更するか、入力の先頭にシングルクォート「’」を付けることで回避できます。電話番号や日付を扱う場合は、事前の設定変更が必須です。

Q.ハイフンを2つ続ける「–」にはどんな意味がある?

文脈によって意味が変わります。プログラミングのコマンドラインでは、長いオプションを指定する記号として使われます。「–help」「–version」のような表記が代表例です。文章中では、エムダッシュの代用として使われる場合もあります。

Q.電話番号のハイフンは入れるべき?省略してもいい?

用途によって使い分けます。人間が読む文書ではハイフンを入れた方が読みやすくなります。データベースに格納する場合は、ハイフンなしで統一する方が処理しやすい設計です。ビジネスメールや名刺ではハイフンあり、システムへの登録時はハイフンなしという使い分けが一般的です。

Q.Wordで自動的にダッシュに変換されるのを防ぐには?

オートコレクト機能をオフに設定します。Wordの「ファイル」→「オプション」→「文章校正」→「オートコレクトのオプション」から、ハイフンの自動変換を無効化できます。英文を書く際に意図しない記号変換を防げるため、英語文書を扱う方は設定しておくと便利です。

まとめ:ハイフンと似た記号を正しく使い分けよう

ハイフンは単語をつないだり数字を区切ったりするための短い横棒の記号です。

似た形の記号にはマイナス、エヌダッシュ、エムダッシュ、アンダーバー、長音符、罫線など多くの種類が存在します。それぞれ用途と文字コードが異なるため、正しく使い分けることでビジネス文書の品質が向上します。

特にURL設計やプログラミングの現場では、記号の選択が成果物の品質に直結します。SEOを意識するなら、URLにはハイフンを使うのが鉄則です。

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