「@」「~」「^」など、見慣れているのにいざ人に説明しようとすると読み方が出てこない記号は意外と多いものです。メールアドレス、パスワード設定、プログラミング、数式など、記号の名前を正しく知らないと入力にもコミュニケーションにも支障が出ます。
この記事では、キーボード・数学・特殊記号の名前と読み方を種類別の一覧表で総まとめしました。さらに、しろくま総研が独自に調べた「呼び方が複数あって混同しやすい記号」のデータも掲載しています。読みたい記号は目次から探してください。
結論:まずこれだけ押さえればOK
- 迷ったら「@=アットマーク」「#=シャープ/ナンバーサイン」「&=アンパサンド」「*=アスタリスク」の4つ
- 記号は「読み方」をIMEで入力して変換すれば呼び出せる(例:「ちるだ」→ ~)
- 同じ記号でも場面で呼び名が変わる(#=シャープ/ハッシュ/井桁/ナンバー)
- 形が似た別記号(#と♯、*と※、-とー)の取り違えに注意
キーボードで使う基本記号の名前一覧
メールアドレスやパスワード、資料作成で日常的に登場する記号です。半角と全角で別文字になる点に注意しましょう。読み方が複数ある記号は代表的なものを併記しています。
| 記号 | 読み方(別称) | 主な用途・解説 |
|---|---|---|
| @ | アットマーク | メールアドレス、SNSのメンション |
| # | シャープ/ナンバーサイン/ハッシュ/井桁 | ハッシュタグ、番号表記。音楽のシャープ(♯)とは別字 |
| & | アンパサンド/アンド | 「A&B」など and の代用 |
| * | アスタリスク/スター | 注釈、掛け算、伏字。米印(※)とは別字 |
| % | パーセント | 割合、割引率 |
| _ | アンダースコア/アンダーバー | ID、ファイル名の区切り |
| – | ハイフン | 電話番号・単語の連結。ハイフンの詳しい解説 |
| ! | エクスクラメーション/感嘆符 | 強調、感嘆 |
| ? | クエスチョンマーク/疑問符 | 疑問文。クエスチョンマークの使い方 |
| / | スラッシュ | URL区切り、日付表記 |
| \ | バックスラッシュ/円記号 | Windowsのパス区切り。日本語環境では¥で表示 |
| | | パイプ/バーティカルバー | コマンドの連結、区切り |
| ~ | チルダ | 範囲指定、ホームディレクトリ |
| ^ | キャレット/ハット/サーカムフレックス | べき乗、行頭の指定 |
| $ | ドル記号/ドルマーク | 通貨、変数の接頭辞 |
| + | プラス | 加算、国番号表記 |
| = | イコール/等号 | 等しい、パラメータ区切り。==(等価演算子)との違い |
| ‘ | シングルクォーテーション/アポストロフィ | 引用符、文字列。言語別の使い分け |
| “ | ダブルクォーテーション | 引用符、文字列リテラル |
| ` | バッククォート/グレイヴアクセント | コード整形、シェルのコマンド置換 |
| : | コロン | 時刻、キーと値の区切り |
| ; | セミコロン | 文の終端、区切り |
| , | カンマ | 桁区切り、CSVの区切り。読点(、)とは別 |
| . | ピリオド/ドット | 小数点、拡張子の区切り |
| ( ) | 丸括弧/パーレン | 補足、関数の引数 |
| [ ] | 角括弧/ブラケット | 配列、添字 |
| { } | 波括弧/ブレース | ブロック、集合の表記 |
| < > | 山括弧/アングルブラケット | タグ、テンプレート |
比較・数学記号の名前一覧
プログラミングや数式で使う記号です。特に「≦」「≒」は読み方を知らないと入力方法もわからず困りやすい記号です。詳しい意味・入力方法は各解説記事にまとめています。
| 記号 | 読み方(別称) | 意味・解説 |
|---|---|---|
| < | 小なり | 「より小さい」(未満) |
| > | 大なり | 「より大きい」(超) |
| ≦ ≤ | 小なりイコール | 「以下」。小なりイコールの解説 |
| ≧ ≥ | 大なりイコール | 「以上」。大なりイコールの解説 |
| ≒ | ニアリーイコール | ほぼ等しい(日本式)。ニアリーイコールの解説 |
| ≈ | ニアイコール | ほぼ等しい(国際式)。ニアイコールの解説 |
| ≠ | ノットイコール | 等しくない。ノットイコールの解説 |
| == | イコールイコール(等価演算子) | 値が等しいかの比較。= との違い |
| ± | プラスマイナス | 誤差範囲、正負両方 |
| × | 掛ける/乗算記号 | 掛け算 |
| ÷ | 割る/除算記号 | 割り算 |
| √ | ルート/根号 | 平方根 |
| ∞ | 無限大 | 限りなく大きい |
| ∑ | シグマ/総和記号 | 合計 |
| ∫ | インテグラル/積分記号 | 積分 |
| π | パイ | 円周率 |
| ∠ | 角/角記号 | 角度 |
| ⊥ | 垂直 | 直角に交わる |
| ∥ | 平行 | 平行である |
論理・集合記号の名前一覧
数学の論理や集合、プログラムの条件で使われる記号です。見た目が似ていて役割が違うため、読み方とセットで意味を覚えると混乱しません。
| 記号 | 読み方 | 意味・解説 |
|---|---|---|
| ∀ | 全称記号(すべての/任意の) | すべての対象に当てはまる。∀の解説 |
| ∃ | 存在記号(ある/存在する) | 少なくとも1つ存在する |
| ∈ | 属する(要素である) | 要素が集合に含まれる。∈の解説 |
| ∉ | 属さない | 要素が集合に含まれない |
| ⊂ | 部分集合 | 片方がもう片方に含まれる |
| ∩ | 共通部分/キャップ | 両方に共通する要素 |
| ∪ | 和集合/カップ | どちらかに含まれる要素 |
| ∧ | 論理積/かつ(アンド) | 両方成り立つ |
| ∨ | 論理和/または(オア) | どちらか成り立つ |
| ¬ | 否定/ノット | 成り立たない |
| ⇒ | ならば(含意) | 前提から結論を導く |
| ∴ | ゆえに | 結論を示す |
| ∵ | なぜならば | 理由を示す |
約物・区切り記号/特殊記号の名前一覧
文章の区切りや装飾、ビジネス文書で見かける記号です。似た形の横棒(ハイフン・長音符・ダッシュ)は特に混同されやすいため注意が必要です。
| 記号 | 読み方(別称) | 主な用途・解説 |
|---|---|---|
| ー | 長音符/伸ばし棒 | カタカナを伸ばす。ハイフンとの違い |
| — | ダッシュ(emダッシュ) | 文の区切り、間(ま) |
| ― | 罫線/横棒 | 「東京―大阪」など区間の連結 |
| … | 三点リーダー | 省略、余韻 |
| ・ | 中黒(なかぐろ) | 並列、区切り |
| ※ | 米印(こめじるし) | 注釈。アスタリスク(*)とは別字 |
| 々 | ノマ/同の字点 | 「佐々木」など繰り返し(「おなじ」で変換) |
| © | コピーライト | 著作権表示 |
| ® | アールマーク/登録商標 | 登録商標の表示 |
| ™ | トレードマーク | 未登録商標の表示 |
| § | セクション/節記号 | 条項番号 |
| ° | 度記号 | 温度、角度 |
| ¥ | 円記号/円マーク | 日本円の通貨表記 |
| † | ダガー/短剣符 | 脚注、参照マーク |
| 〒 | 郵便記号 | 郵便番号の前に付す |
【しろくま総研 独自調査】混同しやすい記号マトリクス
記号でつまずく原因の多くは「読み方を知らない」ことよりも、同じ記号に呼び名が複数あることと形が似た別記号との取り違えにあります。そこで、しろくま総研では主要な記号について呼称パターンを横断集計し、混同が起きやすい記号を整理しました。
調査概要
主要な記号解説辞典・IMEの変換候補・キーボード配列を横断的に照合し、しろくま総研が各記号の「呼び名の数」と「混同されやすい相手」を集計。読み方が2つ以上ある記号を対象に、混同リスクの高い順に整理した。
※本調査はしろくま総研による呼称パターンの独自集計です。読み方は分野・地域・世代により変わる場合があります。
呼び名が多い記号ランキング
1つの記号に対して読み方が多いほど、会話やドキュメントで認識のズレが起きやすくなります。集計の結果、次の記号が特に呼称ゆれの大きい記号でした。
| 順位 | 記号 | 確認できた主な呼び名 | 呼び名の数 |
|---|---|---|---|
| 1 | # | シャープ/ナンバーサイン/ハッシュ/井桁/ポンド | 5 |
| 2 | * | アスタリスク/スター/星/スターマーク | 4 |
| 3 | ^ | キャレット/ハット/サーカムフレックス | 3 |
| 3 | ‘ | シングルクォーテーション/アポストロフィ/シングルクオート | 3 |
| 5 | \ | バックスラッシュ/円記号 | 2 |
| 5 | ~ | チルダ/波ダッシュ | 2 |
1位の「#」は、SNSでは「ハッシュタグ」、音楽では「シャープ」、電話・番号表記では「井桁」「ナンバー」と、場面ごとに呼び名が入れ替わる代表例です。IT分野では「ナンバーサイン」または「ハッシュ」と呼ぶのがより正確です。
形が似ていて取り違えやすい記号ペア
見た目がそっくりでも文字コード上は別の記号、というケースは文字化けや検索ミス、プログラムのエラーの原因になります。特に注意したいペアをまとめました。
| 混同ペア | 違い・注意点 | 解説 |
|---|---|---|
| # と ♯ | 「井桁(#)」と音楽の「シャープ(♯)」は別字。横線の角度が違う | — |
| * と ※ | 「アスタリスク(*)」と「米印(※)」は用途も字も別物 | — |
| – と ー | 「ハイフン(-)」と「長音符(ー)」の取り違えは頻発 | 違いを解説 |
| ‘ と ` | 「シングルクォート(‘)」と「バッククォート(`)」でコードが動かない原因に | 使い分けを解説 |
| \ と ¥ | 日本語環境ではバックスラッシュが円記号で表示される | — |
| ≒ と ≈ | 日本式と国際式のニアリーイコール。意味は同じ | 違いを解説 |
| , と 、 | 「カンマ(,)」と「読点(、)」。データ区切りでは半角カンマ | — |
このように、記号は「読める」だけでなく「似た記号と区別できる」ことが重要です。特に横棒系(-・ー・—・―)は5種類が混在しやすいため、URLやファイル名では半角ハイフンに統一するのが安全です。
記号の入力方法(IME変換のコツ)
読み方さえ分かれば、日本語IMEで記号名を入力して変換するだけで呼び出せます。キーの位置を探すより速いことも多い方法です。
| 入力したい記号 | 入力する読み |
|---|---|
| ~ | 「ちるだ」で変換 |
| ≒ ≦ ≧ ≠ | 「きごう」で変換候補から選択 |
| → ← ↑ ↓ | 「やじるし」で変換 |
| ※ | 「こめ」または「こめじるし」で変換 |
| 々 | 「おなじ」で変換 |
| ℃ ㎡ ㎏ | 「たんい」で変換 |
読み方が分からない記号は、Macなら「文字ビューア」、Windowsなら「IMEパッド」の手書き機能を使うとカテゴリや形から探して入力できます。
よくある質問
- 「#」はシャープと呼んで大丈夫ですか?
- 日常会話では通じますが、厳密には音楽記号のシャープ(♯)とは別の記号です。IT分野では「ナンバーサイン」または「ハッシュ」と呼ぶのが正確です。
- 「*」と「※」は同じ記号ですか?
- 別の記号です。「*」はアスタリスクで注釈や掛け算などに、「※」は米印(こめじるし)で日本語の注釈に使います。形も用途も異なります。
- 記号の正式名称が知りたいときはどう調べますか?
- 「記号 読み方」や「* 読み方」のように、記号そのものか用途を添えて検索すると早く見つかります。本記事の一覧表もブックマークしておくと便利です。
- 全角と半角の記号はどちらを使えばよいですか?
- URLやメールアドレス、プログラムでは必ず半角を使います。全角記号は見た目が似ていても別文字として扱われ、エラーや文字化けの原因になります。
括弧(かっこ)の種類と名前一覧
括弧は種類が多く、名前を取り違えやすい記号の代表格です。用途とセットで覚えると、資料作成や校正で迷わなくなります。
| 記号 | 読み方(別称) | 主な用途 |
|---|---|---|
| ( ) | 丸括弧/パーレン/小括弧 | 補足、注釈 |
| 「 」 | 鉤括弧(かぎかっこ) | 会話、引用、強調 |
| 『 』 | 二重鉤括弧 | 書名、作品名、引用の中の引用 |
| [ ] | 角括弧/ブラケット | 配列、補注 |
| { } | 波括弧/ブレース/中括弧 | ブロック、集合 |
| 〈 〉 | 山括弧/やまかっこ | 語句の強調、タグ |
| 《 》 | 二重山括弧 | 特別な強調、ふりがな |
| 【 】 | 隅付き括弧(すみつき) | 見出し、目立たせたい語 |
| 〔 〕 | 亀甲括弧(きっこう) | 補足、注記 |
数式やプログラムでは、丸括弧「( )」→角括弧「[ ]」→波括弧「{ }」の順で入れ子にするのが一般的なルールです。日本語の文章では、見出しに隅付き括弧【】、書名に二重鉤括弧『』を使い分けると読みやすくなります。
矢印記号の名前一覧
資料やフロー図で頻出する矢印記号にも、それぞれ名前があります。IMEで「やじるし」と入力すれば、下記のほとんどが変換候補から選べます。
| 記号 | 読み方 | 主な用途 |
|---|---|---|
| → | 右矢印 | 順序、変化、「〜になる」 |
| ← | 左矢印 | 逆順、戻る |
| ↑ ↓ | 上矢印/下矢印 | 増減、上下移動 |
| ↔ | 左右両矢印 | 相互関係、双方向 |
| ⇒ | 右二重矢印 | 「ならば」、結論の導出 |
| ⇔ | 左右二重矢印 | 同値、必要十分 |
| ⇄ | 逆向き二本矢印 | 交換、往復 |
| ➡ | 太い右矢印 | 強調、装飾 |
通貨記号の名前一覧
国際的な資料や価格表示で使う通貨記号です。円記号「¥」は日本語キーボードでバックスラッシュ「\」と入れ替わって表示されることがあるため注意しましょう。
| 記号 | 読み方 | 通貨 |
|---|---|---|
| ¥ | 円記号/円マーク | 日本円 |
| $ | ドル記号/ドルマーク | 米ドルほか |
| € | ユーロ記号 | ユーロ |
| £ | ポンド記号 | 英ポンド |
| ¢ | セント記号 | 米セント |
| ₩ | ウォン記号 | 韓国ウォン |
| ₹ | ルピー記号 | インドルピー |
半角・全角で間違えやすい記号
見た目がほとんど同じでも、半角と全角は別の文字として扱われます。URL・メールアドレス・パスワード・プログラムでは半角が必須で、全角が混ざるとエラーや文字化けの原因になります。
| 半角 | 全角 | 間違えると起きること |
|---|---|---|
| @ | @ | メール送信エラー |
| . | . | URL・ドメインが無効に |
| – | - | 電話番号・URLの不一致 |
| ~ | 〜 | URLで文字化け |
| ( ) | ( ) | プログラムの構文エラー |
| “ | ” | コードが動かない(要半角) |
パスワード設定で「記号が使えない」とエラーが出るときは、まず全角記号が混ざっていないかを確認するのが解決の近道です。
豆知識:電話の「*」「#」の本当の名前
電話のプッシュボタンにある2つの記号は、音声ガイドで「シャープ」「米印」と案内されることが多いですが、実は正確な呼び名が別にあります。
「#」は音楽のシャープ(♯)とは線の角度が異なり、正しくはナンバーサイン(井桁)です。「*」も注釈用のアスタリスク(*)や米印(※)とは形が違い、電話業界ではスターと呼ばれます。日常では通じる呼び方でも、正式名称を知っておくと入力時の変換や技術的な会話でつまずきません。
まとめ
記号の名前は数が多く見えますが、キーボード・数学・特殊記号に分けて一覧で押さえれば、必要なときに探し出せます。ポイントは、1つの記号に複数の呼び名があること、そして形が似た別記号との取り違えに注意することの2点です。読み方が分かれば、IMEの変換だけで多くの記号を呼び出せます。この一覧をブックマークして、記号選びに迷ったときの早見表として活用してください。
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